14.熱海旅行 ページ14
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鬱「うめぇ！」
A「(ほんとに来ちゃった……)」
熱海に着いたのは夕方3時頃。
夜にはホテルに帰って宴会のため、
3時間程度なら自由にあたりを散策できるだろうと自由解散し、私は先輩に連れられるまま来てしまった。
A「先輩、あんま食べたら夕ご飯入りませんよ」
鬱「甘いもんは別腹やろ」
そう言いながらパクパクとパフェを食べていく先輩。
スーツ男性にパフェというあまり似つかわしくない格好なのに、妙にパフェを食べているのは様になっていた。
そんな光景を横目に、さっき先輩から借りた熱海のガイドブックをペラペラと捲る。
あまり観光という観光に興味が無い私は完全におまかせコースだけども。
鬱「水着とか持ってきてへんの？」
A「泳げませんし、泳ぐ気も無いです」
鬱「もったいねぇなあ」
A「…それ私目線で、ですか？」
鬱「いや？ 俺目線」
コーヒーを傾けつつ、首を振るうさまる先輩。
「私が海で泳げないのがもったいない」のではなく
「俺が水着を見れたのにもったいない」という事らしい。
なるほど、女好きというのは伊達じゃないんですね。
鬱「なあ、煙大丈夫？」
A「あ、大丈夫です。どうぞ。」
鬱「マジありがてぇ。すんません。」
ペコッとお辞儀をすると、カチッと煙草に火をつける。
1連の動作をじっと見ていると、先輩と目が合った。
鬱「？吸ってみてぇなら1本あげるけど」
A「いや、いいです多分吸えないし」
鬱「あそう？ いつでも吸わせてあげるよ。」
A「…じゃあ、なんかものすごく悲しくてヤケになりそうな時にお願いします」
鬱「それ強請られたときめっちゃ気まずいやん。」
確かに。と納得して思わず笑みがこぼれる。
笑いながら顔をあげると、先輩は煙草を咥えたままこちらを何とも言えない表情で見ていた。
A「……なんでしょうか」
鬱「いや？ 意外と笑うんやね。」
A「失礼ですね、笑いますよ。」
鬱「会社でも笑えば？」
A「え？笑ってません？」
鬱「いや、全然。
上司の惚気話はじまっても、少し口角が上がる程度の愛想笑いしかしてなくない？」
ふと思い返してみる。
言われてみれば、声を上げて盛大に笑った事は確かに思い当たらない。
1つくらいはあるだろう、と思っていたけど思い当たらなかった。
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月夜(プロフ) - 是非是非更新してください〜！！！！ (12月2日 10時) (
レス) @page20 id: dce85de801 (このIDを非表示/違反報告)
𓆛 - 見つけた時には既に更新停止になっていて、続きを読むのを諦めながらも、お気に入りにしていつか更新される事を願ってました！ 作者様のご負担にならなければ是非更新再開して頂けると嬉しいです。 戻ってきて下さりありがとうございます、おかえりなさい(*_ _))*゜ (11月24日 17時) (レス) @page20 id: 9e680aee3d (このIDを非表示/違反報告)
かんづめ - すっごい好きです！できれば続きみたいです、無理にとは言いませんので！ (2020年6月30日 22時) (レス) id: c082722a5b (このIDを非表示/違反報告)
るなお(プロフ) - 全てが好きなので続き読みたいです…！更新お待ちしております、！ (2020年6月30日 22時) (レス) id: 6effbfd928 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - もう全体が好きすぎます！できたら続き書いてください！めっちゃ気になります！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: a52e442f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：相生葵 | 作成日時：2017年3月1日 8時
