37話 ページ38
宣言通り、それから2ヶ月の間名前の快進撃は止まらなかった。
相棒のフィドと共に、毎夜ごとAランクの任務に繰り出しては予定時刻より早く帰ってくる。1週間に1度くらいのペースでSランクの任務も同時にこなしていた。
「名前、休み無しで働いてるけど大丈夫なのかい?」
『問題ありません。』
午後3時、食後のティータイムをマーモンと共にするのが、この2ヶ月で名前の日課になっていた。だがしかし、マーモンが2ヶ月毎日名前の顔を見ていて思ったことは「顔色が悪くなっている」の一点だけだった。
「別に君は金欲しさに任務に行ってるわけじゃないんだろう?ならそんなに本気でやることもないじゃないか。」
『そういうわけにはいきません。私は歴代で1番の雲の幹部になりたいんです。』
それが、自分を拾ってくれたヴァリアーへの恩返しなのだと、名前はそう考えていた。
そしてその努力の甲斐あって、最近ではチラホラと「いまの雲の幹部がすごいらしい」なんて噂がヴァリアー内外から聞こえてくるまでに至った。
「それで体を壊したら馬鹿と同じだよ。」
『それでも急ぎたいのです。ご忠告、胸に留めておきます。』
傍から聞けばただの嫌味でしかないマーモンの言葉も、名前にとってはありがたい忠告として耳に入る。
誰かのために力を振るうなんて、マーモンには考えられないことだったが、それでも今この少女が、今を生きる糧にしているのなら…。口を挟むのは野暮だろうと、マーモンは見守ることにした。
こんな気持ちが沸いてくるなんて、僕も彼女に感化されたかな、なんて思いながら。
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夢(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2022年6月14日 8時) (レス) id: 6425fa7392 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - こちらこそ、親切に教えてくださってありがとうございます!! (2022年4月16日 0時) (レス) id: 069036dd65 (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» わざわざ数ある中から探していただいて、ありがとうございます…! (2022年4月16日 0時) (レス) @page2 id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 了解致しました!先程フォローさせていただきました!よろしくお願い致します(*´`)♡ (2022年4月14日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» 作品名も一緒にユーザー名に書いてありますので、かなり分かりやすいかと思います…! (2022年4月14日 1時) (レス) id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:巫女月 | 作成日時:2020年12月23日 2時