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31話 ページ32

「もちろんよ〜!!外注してたら時間かかるもの!」

ルッスーリアはなんでもない事のように言ってのけたが、名前にはこの既製品のような上質なコートがたったの一晩で作り出されたことが信じられなかった。

『大切にします。』

驚きすぎてそんなありきたりな言葉しか出てこなかったが、ルッスーリアはそれでも笑って頷いてくれた。そして名前はスクアーロの近くまで寄って、先程XANXUSに言われたことを聞いてみた。

『XANXUS様から、任務について詳しいことはスクアーロ様に伺うよう言われました。』
「ちょうどその話をしようと思ってたとこだぁ"!飯を食い終わったら俺の部屋で説明する。」

それだけ言うと、スクアーロはまた料理に戻ってしまった。名前はスクアーロの部屋がどこか知らないが、まぁついていけばいいだろうと思って自分に用意されたパスタを食べ始めた。

「名前の任務ってスクアーロの管轄かよ。」
「文句ならあのクソボスに言えぇ"!!!」

Aランクの任務が5つと、Sランクの任務が2つ。新人の、しかも15かそこらの女に任せるには、あまりにもハードル高い。おまけに今回はベルのお気に入りだ。任務で死亡することはおろか、傷がつくことさえ許さないだろう。
そんなめんどくさい事情が渦巻いて、苦労人のスクアーロは頭を抱えた。

夕方、名前は言われた通りスクアーロの部屋に来ていた。お昼ご飯のあとにスクアーロから部屋の場所と時間の案内があったのだ。名前はいつもの様に礼儀正しくノックをして、スクアーロの部屋に入った。

「来たかぁ"。さっさと説明するぞぉ"!」

スクアーロは既に名前の任務について書かれた書類を用意して待っていた。仕事だけはできる男だ。

「明日の夜行ってもらう任務は、とあるファミリーのボスの暗殺だ。Aランクだから難易度は高い方だと思っとけぇ"。」

名前は頷きながら任務の概要を聞いていく。メモをとると証拠が残ってしまうため、必死に暗記した。とりあえず1度ヴァリアーの任務がどんなものなのかを経験してみる方針のようだ。スクアーロは最後に「ついていくが手出しは一切しない」と言って説明を締めた。

「聞いておきたいことはあるかぁ"?」

全ての説明を終えたスクアーロが名前に聞いた。名前は首を横に振った。

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(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2022年6月14日 8時) (レス) id: 6425fa7392 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - こちらこそ、親切に教えてくださってありがとうございます!! (2022年4月16日 0時) (レス) id: 069036dd65 (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» わざわざ数ある中から探していただいて、ありがとうございます…! (2022年4月16日 0時) (レス) @page2 id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 了解致しました!先程フォローさせていただきました!よろしくお願い致します(*´`)♡ (2022年4月14日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» 作品名も一緒にユーザー名に書いてありますので、かなり分かりやすいかと思います…! (2022年4月14日 1時) (レス) id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:巫女月 | 作成日時:2020年12月23日 2時

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