検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:41,738 hit

11話 ページ12

XANXUSからの目線の圧に負け、名前は恐る恐る席に座った。小柄な名前はみんなと同じ高さの椅子に掛けるだけで一苦労だ。

そして、スープを手に取って一口飲む。

すると、なぜだか視界がぼやけてきた。続けてもう一口飲んでみる。

すると今度は、視界をぼやかしていた涙たちが粒になってスっと落ちた。

「ルッスーリア…なんか変なもん入れたんじゃねぇだろうなぁ"!」
「まさか!入れてないわよ〜!!みんなと同じ物だもの!お口に合わなかったかしらぁ…?」

名前は慌てて涙を拭きながら首を振った。ルッスーリアが悪いのではないと伝えたかった。

『こんなに温かくて美味しい物を口にしたのは7年ぶりです。』

名前は羊皮紙にそう走り書きしてルッスーリアに見せた。ルッスーリアは安心したのかにっこり笑って「ま!嬉しいわ〜!!どんどん食べてちょうだい!」と腰をくねらせた。

それからまた幹部たちの食事が再開された。名前もその中に混じって、久しぶりの温かい食事を堪能した。時折瞳に涙の膜を浮かべながら。


今日はいつもより、静かな食事になった。

12話→←10話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (45 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
128人がお気に入り
設定タグ:リボーン , ヴァリアー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2022年6月14日 8時) (レス) id: 6425fa7392 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - こちらこそ、親切に教えてくださってありがとうございます!! (2022年4月16日 0時) (レス) id: 069036dd65 (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» わざわざ数ある中から探していただいて、ありがとうございます…! (2022年4月16日 0時) (レス) @page2 id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 了解致しました!先程フォローさせていただきました!よろしくお願い致します(*´`)♡ (2022年4月14日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» 作品名も一緒にユーザー名に書いてありますので、かなり分かりやすいかと思います…! (2022年4月14日 1時) (レス) id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:巫女月 | 作成日時:2020年12月23日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。