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10話 ページ11

「さ!出来たわよぉ〜!」

ルッスーリアが声高にワゴンを押しながら、談話室へ入ってきた。どうやらここは食堂も兼ねているようだ。

それぞれが思い思いの席に座る。明確に場所は決まっていないようだが、みんなだいたい定位置があるらしく、スムーズに席についた。

ルッスーリアが皿を並べていく。名前も、並べるくらいなら手伝えるだろうと皿に手をかけた。サラダ、スープ、メインディッシュ。見るからにバランスのとれた食事でテーブルが埋まってゆく。

「スクちゃん、ボス呼んできてちょうだい。」
「ちゃん付けすんな気持ちわりぃ"!!!」

文句を垂らしながらもスクアーロは談話室を出た。手伝いを終えた名前は元いたソファの近くへ戻る。先程はマーモンから座っていいと言われたが、誰の指示もない今はソファに座ることはしない。

そうしていると、XANXUSがやってきた。後ろには何故か頭がガラスまみれで濡れているスクアーロを従えている。そしてXANXUSが席に着いたのを見て、幹部たちもご飯に手を付け始めた。ボスより先にご飯を食べ始めるのは暗黙のルールで禁止されているようだ。

「………テメェ、いつまでそこに突っ立っているつもりだ。」

XANXUSの言う「テメェ」とは紛れもなく名前のことだった。名前は、文字が見やすい位置までXANXUSに近づき、こう述べた。

『近くにいては食事の邪魔になると思いました。食事が終わるまで部屋を出ています。』

そして名前はXANXUSと幹部たちに向けて頭を下げ、部屋を出ようとドアの方向に歩き出した。しかし。

「あ?何故テメェは食わねえ。…ルッスーリア。」
「もちろん、名前ちゃんの分も用意したわよ!!ほら、ベルちゃんの隣に置いてあるでしょ?」

つまりXANXUSは、ここでみんなと一緒に食事を取れと言いたかったのだ。だがそれもまた名前からしたら信じられないことである。自分が主たちと同じ場で同じ物を口にするなど、本来許されることではないのだから。

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(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2022年6月14日 8時) (レス) id: 6425fa7392 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - こちらこそ、親切に教えてくださってありがとうございます!! (2022年4月16日 0時) (レス) id: 069036dd65 (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» わざわざ数ある中から探していただいて、ありがとうございます…! (2022年4月16日 0時) (レス) @page2 id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 了解致しました!先程フォローさせていただきました!よろしくお願い致します(*´`)♡ (2022年4月14日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» 作品名も一緒にユーザー名に書いてありますので、かなり分かりやすいかと思います…! (2022年4月14日 1時) (レス) id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:巫女月 | 作成日時:2020年12月23日 2時

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