43話 ページ44
取り出したのは1枚の羊皮紙。マーモンお得意の念写だ。
「1人残らずきっちり炙り出せよ。」
「わかってるさ。」
マーモンはテーブルの上に立つと、ずびーっと鼻をかんだ。横でベルが「いつ見てもきったね」と引いている。
「首謀者が割り出せたよ。アリア・マックイーン。確か雲属性の弓使いだね。」
「雲属性？幻術使われてたってことは霧属性じゃねーの？」
「アリア・マックイーンが協力をけしかけたんだろうね。実行犯の名前はエンボルト・フィーニアス。」
ベルはその2つの名前を脳に刻み込んで、資料室へと向かった。そこにはヴァリアーに所属する者すべての情報が収められている。
XANXUSの部屋のその奥に直結しているため、普通の隊員なら入ろうという気すら起きない部屋だが、ベルなら顔パスだ。
そしてベルが談話室を出たすぐ後に、名前の意識が戻った。
「まぁ！良かったわ〜！気がついたのね！」
「初めてのトラブルにしては上手くやったんじゃない？けどまぁ、ベルが心配してたからね。後で会いに行っときなよ。」
名前はまだ少しボヤっとした目付きで2人を見て、こくこくと頷いた。だがなんだが前よりも頭が重たいような気がする。それに視界も若干遮られている。
「アタシの匣アニマルが治療した影響で、だいぶ髪の毛が伸びちゃったけど、あとでちゃ〜んと整えてあげるわね！」
ここに来た時は腰くらいまでだった髪が、今では床につきそうな勢いだ。当然、伸びた前髪で視界も悪くなる。
『ベル様はどちらに？』
名前は何気なく質問してみたが、2人はやや返答に困った様子で数秒の間口を閉ざした。
まずいことを聞いてしまってかと、名前が慌てて次の言葉を書き出すが、それを止めるようにマーモンがこう言った。
「ちょっと暴れてくるってさ。」
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夢(プロフ) - Twitterフォローさせていただきました。よろしくお願いいたします。 (2022年6月14日 8時) (
レス) id: 6425fa7392 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - こちらこそ、親切に教えてくださってありがとうございます!! (2022年4月16日 0時) (レス) id: 069036dd65 (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» わざわざ数ある中から探していただいて、ありがとうございます…！ (2022年4月16日 0時) (レス) @page2 id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - 了解致しました！先程フォローさせていただきました！よろしくお願い致します(*´`)♡ (2022年4月14日 14時) (レス) id: 39298dc62b (このIDを非表示/違反報告)
巫女月 - みっきーさん» 作品名も一緒にユーザー名に書いてありますので、かなり分かりやすいかと思います…！ (2022年4月14日 1時) (レス) id: 44a9584735 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：巫女月 | 作成日時：2020年12月23日 2時
