ヴァンパイアと言うのも大変なんです…【名探偵コナン】 (ページ14)

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10話ページ14

夕食後、景光も自分が死んだことになっている間どうしていたのかを聞きたいからと零君と二人っきりでリビングに籠ってしまった。
その間は暇なのでお風呂に入って来た。

『キティ、お風呂いいよ～』

キティ「分かった、入ってきちゃうね」

そう言ってお風呂へと向かうキティを見送ってから自室に仕事道具の手入れをする。

ナイフの切れ味を確認したり、銃の弾が入ってるかを確認して、

『……よし』

そう呟いてから下へ降りてリビングを見に行こうとすると、ちょうど話が終わったようだった。

降谷「あ、アリス。……っ！？」

何故か零君が顔を真っ赤にさせてそっぽを向く。

『どうしたの？』

唯「あー……俺はもう見慣れて気にしてないけどその格好、目のやり場に困るからな…」

『あっ、ごめん。そういうことか。』

降谷「上着着てきてくれ…頼むから」

『は～い』

また上に戻ってカーディガンを羽織り下に降りる。

『零君、何か他に話したいことある？』

降谷「……ヒロが死んだのは知ってるか？」

『あ～……うん、知ってる。』

降谷「そうか……」

『……零君、他にも誰か大切な人、亡くしたでしょ。それに…景光かな？を見殺しにした人を憎んでる』

降谷「なんっ…で……知って……」

零君の瞳が揺れる。

『だって零君の目の奥に明らかに一人の人を失ったくらいじゃない悲しみとその中にちらっと見える憎しみが見えるから。』

そう言うと、彼は悲しそうな顔をして、黙った。