Vanilla (ページ27)

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ほんとは

｢樹先輩と…離れるの嫌です…っすっごく…っ、なんでか分からないけど…辛い時にいつも居るのは樹先輩で、樹先輩といると楽しくて楽しくて、だけど、私には好きな人いて、、｣

｢どうすればいいんですか、、｣

私の言いたかったことは

多分

最後の言葉だった。

｢どうすれば、、いいんですか、、、もう、わかんないです、ごめんなさい、こんなこと言って｣

んー

と悩む先輩。

｢その好きなやつって誰？｣

え？

｢…っ幼なじみの、｣

｢それって俺じゃね？｣

いつの間にか私の肩に手を回し隣に立っていたのは。

紛れもなく私の好きな人。

｢慎太郎、？なんで？｣

慎太郎だった。

｢なんで慎太郎がいるの？｣

｢えぇ、昨日断られちゃって、先輩と行くのかぁって、ちょっと嫉妬して、探せばいるかなって、少しでもAのこと見たいなって思ったら、いて、なんか泣いてるし、先輩何したんですか？｣

｢違う、慎太郎、先輩のせいじゃないよ、｣

｢じゃあなんで？｣

…

無言の時間を終わらせたのは

｢お前さぁ、なんでってなに？なんでこいつの気持ち今まで気づいてやれなかったわけ？それでも幼馴染？｣

樹先輩だった。

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