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うん、そうだな
これは
美味しくない
ねちゃねちゃとした皮に水気の多い野菜、かさかさの肉
そして得体の知れない歯ごたえのもの
例えるならそう、スライムみたいな
なんて言うんだろう、美味しくない
もはやこれは餃子と呼んではいけないと思う
うん
かれこれ10分、何度も飲み込もうとするが胃が受けつけない
NYで初めて口にしたモノがこれだなんて、きっと忘れられない味になるな
｢…………美味しくないでしょ?｣
黒髪の少し背の高い店員さんが微笑みながら尋ねる
失礼なことを考えていた私の心を見透したような質問に心臓が飛び跳ねる
お店公認の美味しくないやつなのかーい
貴｢あ、え、あ。まあ……そうですね、美味しくねえです｣
私の感想を聞いて安心したのか、苦笑いを浮かべる女の人
厨房の奥からも
｢やっぱりなー｣と笑い混じりの声が飛んでくる
｢でも凄い。みんなほとんど残すのに、あなたは全部食べてくれたのね｣
貴｢残すのは失礼だから、｣
少し照れながら受け答えする
店にはポツポツと人がいるだけで、お世辞にも賑わってるとは言えない
｢これね、実は弟が作ったの。だから全部食べてくれて喜ぶと思うわ。私はマーディア、よろしくね。えっと……?｣
はにかみながらお盆を抱え少し首を傾けたマーディア、さんは誰が見ても見惚れることだろう
実際私もその1人だった
マ｢?｣
頭に?を浮かべさらにマーディアさんとの距離が近くなる
貴｢、あ。えっと、わ、私は｣
兄さんが言ってたここは思っているより安全な場所では無いとはこういうことだったんだろうか
新しい世界の扉開けてしまいそうだ
貴｢ああの、……その綺麗な顔をあまり近づけるなです
腕を精一杯伸ばしマーディアさんの顔を直視しないように顔をそらす私と
言葉の意味が理解できなかったのかさらに顔を近づけようとするマーディアさん
その光景は誰がどう見てもおかしいものだった
次の瞬間
マーディアさんの顔が後数センチとなったところで、このお店の扉が勢い良く開き見慣れた日本人が飛び込んできた
少し癖っ毛な黒い髪に大きな黒い瞳、日本人にしては少し背が高く物腰の柔らかそうな顔
その人物と目が合うと、その大きな瞳をさらに大きくして、息を切らしながら私の名前を呼ぶのだった
英｢ーーーーーーA｣
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Yamia - 続きくださいぃ…楽しみにしてますぅ… (2022年1月14日 22時) (
レス) @page25 id: 08594a533b (このIDを非表示/違反報告)
くるくる天パ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2021年5月16日 19時) (レス) id: a9d2b1df51 (このIDを非表示/違反報告)
ごままぐろ(プロフ) - おかかちーずさん» そんな…ありがたいです（ ; ; ）ありがとうございます (2019年4月1日 16時) (レス) id: 6c83279883 (このIDを非表示/違反報告)
おかかちーず - ごままぐろさん» ああああああ！！！ありがとうございます！神作品だなんて、勿体無いお言葉で……私の方からもごままぐろさんの作品を紹介させて頂いてもよろしいですか?? (2019年3月31日 23時) (レス) id: fd50fa913c (このIDを非表示/違反報告)
ごままぐろ(プロフ) - お待たせしてしまってすいません！宣伝させていただきました〜！ (2019年3月30日 14時) (レス) id: 6c83279883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかかちーず | 作成日時：2019年3月11日 0時
