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ショ｢もう、大丈夫か？｣
貴｢……聞かないんだ｣
赤く腫れた目元を擦りながら、未だ止まらない涙を必死に止めようとしていた
握り締めている手は少し冷たくて、Aが俯く度水滴を感じながら運命を呪った
黒い瞳から絶え間なく落ちるそれまで、宝石のように美しい
優しい彼女はきっと、出会って間もないオーサーやアッシュ、もしかしたら俺が死んだとき
この零れる落ちる様でさえ美しい彼女は、どのように悲しんでくれるのだろう
もっと深く嘆くその姿が見られない事ばかりが微かな心残りである
きっとオーサーは
人間の悪を知らない優しいAと、棺桶に片足を突っ込んだ逃れられない自分を重ね
これ以上Aが危ない目に遭わないよう、悲しまないよう
Aの日常を壊さないよう
わざと突き放すような言い方をしたんだと思う
それに弱っているAにつけ込もうとしている俺はオーサーより卑怯かもしれないな
ショ｢まあ、何だ。オーサーに酷い事言われたんなら気にすんな｣
貴｢そう、だよな……私には関係無い話。よし、ショーター私を殴れ!｣
ショ｢は、｣
そんなニコやかに言わなくても
咄嗟のことに頭が追いつかず真意を問おうと口を開くが思うように言葉が出てこない
貴｢すいません、アイスティーレモンで!｣
そんな俺をよそに飲み物を注文し始めた
壁に掛けられた時計を見るともう12時前を指しており、自前の腹時計も空腹を知らせるように鳴った
貴｢何だよ、私が女だからって遠慮してるのか?｣
いや、そういう事じゃなくて
まず何で殴ることで解決できると思った!?
貴｢目が覚めるかと思って｣
何でだよ
本当に何でだよ(2回目)
あれか?日本人は自分を罰するのが好きなのか?
よくブラック企業とか聞くしな
生粋のドM体質なのか?
ショ｢ま、まあ。元気があるなら、そんな事しなくても大丈夫だと思うぜ｣
貴｢そうかな｣
そうだよ
思いがふっ切れたように笑うAにつられて思わず微笑み返す
黒髪に白い肌、笑うと片方だけできるえくぼ
Aの笑顔を見る度に俺の中で好きという気持ちが溢れ出て、胸を締め付ける
好きだ
この言葉を言えたならどんなに楽で、幸せなんだろう
こういう時本当に自分の人生を心底呪う
好きで好きでたまらないのに伝えられない
伝えたら最後、Aはきっと苦しんでしまう事だろう
こんな気持ちになるなら恋なんて
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Yamia - 続きくださいぃ…楽しみにしてますぅ… (2022年1月14日 22時) (
レス) @page25 id: 08594a533b (このIDを非表示/違反報告)
くるくる天パ(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2021年5月16日 19時) (レス) id: a9d2b1df51 (このIDを非表示/違反報告)
ごままぐろ(プロフ) - おかかちーずさん» そんな…ありがたいです（ ; ; ）ありがとうございます (2019年4月1日 16時) (レス) id: 6c83279883 (このIDを非表示/違反報告)
おかかちーず - ごままぐろさん» ああああああ！！！ありがとうございます！神作品だなんて、勿体無いお言葉で……私の方からもごままぐろさんの作品を紹介させて頂いてもよろしいですか?? (2019年3月31日 23時) (レス) id: fd50fa913c (このIDを非表示/違反報告)
ごままぐろ(プロフ) - お待たせしてしまってすいません！宣伝させていただきました〜！ (2019年3月30日 14時) (レス) id: 6c83279883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかかちーず | 作成日時：2019年3月11日 0時
