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Ryosuke side
目の前の君は怪訝そうな表情で、けれど美しい姿で俺の前にいる。
「…あの…すごい会場だね?」
涼介「…そう?」
「…ここって涼介くんの家なの?」
涼介「うーん、実家が持ってる別荘みたいなもんかな」
「…そ、そうなんだ。涼介くんちがこんなすごいお家だったなんて、知らなかった」
涼介「…そんなことより、なんか飲む?」
「あ、うん、ありがとう」
俺が指を鳴らすと、ボーイがトレイを持ってやってきた。
赤ワインを二つ受け取り、みあに渡す。
涼介「…乾杯」
「…乾杯」
グラスを合わせて一口流し込む。
と、同じようにグラスを傾けて口に含むみあの首筋が視界に入った。
涼介「……っ!」
途端にカッと体が熱くなり、我を忘れそうになって自分を抑えた。
…危ない危ない。
本能に任せて襲ったりしたら逆効果だ。
今日はハロウィン。
俺の一族には、いにしえからの言い伝えがある。
“人間の娘と婚姻を結びたければ、ハロウィンの夜に愛の契りを交わし生き血を吸うこと………”
ただ生き血を吸うだけなら、差し出す女はたくさんいる。
…そうじゃなくて。
愛しいキミの、全てが欲しいんだ。
だから今夜俺は、自分の魔力をフルに使ってでも………
キミを堕とす。
...
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みあ(プロフ) - れんこんさん、ありがとうございます! (2018年11月1日 13時) (レス) id: eae51d2417 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - とっても面白いです!これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2018年11月1日 11時) (レス) id: 4e7518460b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2018年10月31日 18時