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涼介「でもたぶん…徐々に収まっていくと思う」
「そうなの…？」
急に低くなった涼介くんの声。
怪訝に思って聞き返す。
涼介「…ん。ヴァンパイヤは人間と交わっていくうちに、だんだん人間に近づいて、魔力がなくなっていくんだ」
「えっ……」
それって…
涼介「だから寿命も同じくらいになるし、子供も人間が生まれる」
「うそ……」
それってきっと、涼介くんにとってすごく大きな決断だったはず。
涼介「だから、安心して？」
俺だけ長生きとかないし、ハーフが生まれるとかないから…って優しく付け加える涼介くん。
…そうじゃない、そこじゃなくて。
「そんな…ことって…」
ことの重大さを理解して、自然と涙が浮かんだ。
涼介「…みあ？なんで泣くの？」
「だって…涼介くんの人生が…」
私が言うことでもないけど、涙ながらにそれだけ言うと、涼介くんはふふっと笑った。
涼介「…いいの。俺がみあといられれば何もいらないって決めたんだから」
「………」
そんな……そんなに思っててくれたの…？
涼介「親も友達もわかってくれてるし」
未来の旦那様は、そう笑って頭をポンポンしてくれた。
でも、途中から意地悪な顔になって、
涼介「みあは…どっちかっていうと自分の心配したほうがいいかもよ？」
「えっ…？」
涼介「俺たぶんすげー勢いで人間に近づいていくと思う。自信ある」
ドヤ顔でそう言った。
一瞬戸惑う私の脳裏に、さっきの言葉が蘇った。
“人間と交わっていくうちに魔力がなくなっていく”
「……！……」
涼介「…意味、わかった？…」
言葉の意味を悟って、真っ赤になっていく私を見て、涼介くんはふふっと楽しそうに笑って、またキスを仕掛けてくる。
涼介「よろしくね、俺の奥さん♡」
「……ん」
満面の笑みでそう言うから、抵抗するわけにもいかずにその唇を受け入れた。
これから先、よろしくね。
end....
終わり
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みあ(プロフ) - れんこんさん、ありがとうございます！ (2018年11月1日 13時) (
レス) id: eae51d2417 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - とっても面白いです！これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2018年11月1日 11時) (レス) id: 4e7518460b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みあ | 作成日時：2018年10月31日 18時
