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太陽の陽射しを感じて目を開けた朝。
隣を見れば、綺麗な婚約者が健やかな寝息を立てている。
…もう、涼介くんて寝顔までセクシー。
女の私でも見惚れちゃうよ。
白い肌、整った顔立ち、長い睫毛。
そして…形のいい唇。
そこまで来て、私はふと自分の首に手を当て、その手を見てみる。
血…ついてない。
傷とかは…?
毛布を纏ってベッドを抜け出し、鏡まで歩み寄る。
あ、ちょっとだけ…アザになってる?
鏡に映った自分の白い首には、4箇所の傷跡がうっすら残っていた。
…本当、なんだ。
ほんとに、彼は、、、
ヴァンパイヤなんだ…
私の脳裏には、昨夜の記憶が蘇る。
涼介くんの瞳はずっと金色で。
ふとした時に聞いてみたら、
“ああ、特異体質…ってヤツ?”
とだけ言って、
私を満足させるのとほぼ同時に、
ガブリと噛み付いた。
その衝撃といったらなくて。
でもそれは痛みではなくて、
圧倒的な恍惚感。
求められる悦 びで脳が文字通り麻痺した。
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みあ(プロフ) - れんこんさん、ありがとうございます! (2018年11月1日 13時) (レス) id: eae51d2417 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - とっても面白いです!これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2018年11月1日 11時) (レス) id: 4e7518460b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2018年10月31日 18時