＊ ページ16
.
涼介「…やった。…ずっと名前で呼んでみたかったんだ……みあ？」
なに、それ……
なんか恥ずかしくなりながら、この雰囲気は…やっぱり舞踏会で言われた言葉は嘘じゃないんだ、と思い始めた。
「うん？」
涼介「……好きだよ」
「………っっ」
ストレートな言葉に胸がときめく。
そして涼介くんは追い討ちをかけるように後ろから顔を覗き込んできた。
涼介「…顔、赤くない？かーわいい」
「………っ！…」
慌てて目をそらすと、涼介くんはクスクス笑って、さらにきつく抱きしめてきた。
…どうしよう、ドキドキが止まらない。
身動ぐこともできず、されるがままにしていると、涼介くんがつぶやくように言った。
涼介「…ねぇ、そうやって抵抗しないってことは…期待しちゃうよ？」
「…………っっ」
…わかんない。
自分の気持ちがわかんない。
急に言われて頭がついていってないんだもん……
涼介くんの視線を感じる。
けどそっちを見れない。
恥ずかしいし、見てしまったら、目が合ってしまったら…なにかが止まらなくなる気がするから。
涼介「……俺のこと見て？」
「………無理」
涼介「なんで？」
「………は、恥ずかしいから……」
消え入るような声でそう言うと、涼介くんは、クスクス笑った。
涼介「……なにそれ」
けれど次の瞬間、強引に涼介くんの方を向かされ引き寄せられる。
涼介「それって、もう言ってるようなもんだかんね？……“俺のこと好き”って」
強い視線でそう囁かれたかと思うと…、唇が重なった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みあ(プロフ) - れんこんさん、ありがとうございます！ (2018年11月1日 13時) (
レス) id: eae51d2417 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - とっても面白いです！これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2018年11月1日 11時) (レス) id: 4e7518460b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みあ | 作成日時：2018年10月31日 18時
