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Ryosuke Side
??「山田、がっつきすぎー 笑」
気を失ったみあをそっとソファの背もたれに寝かせると、鼻にかかった高い声がからかうように話しかけてきた。
振り向くと、伊野尾ちゃんと、裕翔、知念が仮面をしたまま歩み寄ってくる。
伊野尾「そのコ気ぃ失っちゃったんじゃーん」
裕翔「珍しいよねー、山ちゃんがそんながっつくとか」
知念「あれでしょ、ずっと狙ってたコなんでしょ?」
伊野尾「あ、そういうこと?」
知念「そうなんでしょ、涼介?」
口々に好き勝手話しまくる面々。
彼らもヴァンパイヤで古くからの腐れ縁だ。
涼介「……そ」
裕翔「ごめん山ちゃん!俺そうとは知らずに求婚しちゃった!」
知念「…マジで」
裕翔「だってあんまり美味しそうな…、あ、ヤマごめん!…あんまり、綺麗なコだったから」
途中まで言いかけた裕翔をジロリと睨むと、慌てた様子で訂正した。
……みあは誰にもやんねぇからまじで。
そう、ヴァンパイヤの世界ではハロウィンの夜にダンスに誘うということは、プロポーズに当たる。
もちろんみあはそんなことは知らないけど……
一緒に踊った、という時点で、
婚姻という魔法契約が成立している。
あとは、みあの心と体を奪うだけ。
……絶対、俺しか見えないように…
知念「でも、よかったじゃん、キスだけで意識失うなんて…血の相性がいい証拠でしょ」
知念の言葉に、ほかの2人も気を失ったみあを見つめた。
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みあ(プロフ) - れんこんさん、ありがとうございます! (2018年11月1日 13時) (レス) id: eae51d2417 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - とっても面白いです!これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2018年11月1日 11時) (レス) id: 4e7518460b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2018年10月31日 18時