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立派な門をくぐり抜け、洋館の入り口にたどり着くと、スーツを着た男性が立っていた。
執事「ようこそ。お待ちしておりました」
「…あの…山田涼介くんの招待で来たのですが…」
立派なお屋敷に圧倒されて、恐る恐るそう言うと、その男性は私の手にある招待状をチラリと見て言った。
執事「存じております」
「…そ、そうですか…」
執事「…どうぞこちらへ」
「…あ、はい」
…一体、どういうパーティなんだろ?
こんなちゃんとしたアテンドさんや洋館まで…
入り口にあった階段を上がり、重厚な扉を通って中へ足を踏み入れると、中世のお城みたいな豪華さだった。
広い廊下はバーガンディのカーペットが敷かれ、壁にはシャンデリアや高級そうな絵画がかかっている。
…まるで映画の中みたい。
廊下の奥には、大きなホールがあるようで、優雅な室内楽が聞こえてきた。
開け放たれた扉の向こうでは、仮面をつけ、ドレスやスーツを着た男女がたくさんいた。
お酒を飲んで談笑する人、音楽に合わせて踊る人。
ここもまるで貴族の舞踏会のよう。
…まさか、ここじゃないよね??
ドキドキしていると、案内役の人は部屋には入らず、左に曲がった。
…ほっ。
よかった…。
きっと別のイベントなんだ。
そう安心したものの、チェックのワイドパンツに薄手のニットソーで来た私は随分場違いな気がしてきた。
さらに歩いていくと、誰もいない大きなロビーについた。
正面には豪華な手すりのついた階段があり、その上から中世の貴族のような豪華なスーツを着た男の人が降りてきた。
この人もさっきの舞踏会の人なのかな?
涼介くんはどこだろう?
そう思った時、案内役の人が立ち止まった。
「…あの…?」
不思議に思って話しかけた時。
??「相原さん」
聞き慣れた声がした。
...
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みあ(プロフ) - れんこんさん、ありがとうございます! (2018年11月1日 13時) (レス) id: eae51d2417 (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - とっても面白いです!これからも更新頑張ってください!応援してます。 (2018年11月1日 11時) (レス) id: 4e7518460b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みあ | 作成日時:2018年10月31日 18時