キミハイラナイヨ。14

第506話 犠牲(ケイジside) ページ5

ケイジ「…よく頑張ったねー…サラちゃん。」
サラちゃんの肩にポンと手を置く。
七瀬が選ばれたところは見ていた。
それまでの間に何があったのか、どういうルールなのかはトランシーバーで聞いてた。

七瀬がギンの代わりに、犠牲になった。


サラ「…、

……ケイジ…さん？」

ケイジ「…久しぶり、みんな。」
ソウ「…ケイジ…！？
ちょっと待ってよ…！！なんで普通にいるんだ…！？」
ケイジ「悪いねー…来るのに時間がかかっちゃった。」
あえて明るい声で言う。
七瀬と関わりの深い人はそこまで居ない。
ただの仲間…、されど仲間だ。
ケイジ「話せば長くなるけど…ランマルに充電室に閉じ込められてね…」
ギン「お…おまわりさん……、

…七瀬姉ちゃんが……」

ケイジ「…、
…ギンのせいじゃないさ。
七瀬ちゃんは…ギンを守ったんだ…」

ギン「う…ううぅぅぅ……」


ケイジ「…状況はトランシーバーで聞かせてもらってたよ…」
ソウ「…それじゃあ、説明しなくても分かるみたいだね。」
ケイジ「あぁ、任せなよ。」


雨音『…クソッ…』
モニターから声が聞こえた。
バンッとヒツギの蓋を殴って、その場に座り込む。

雨音『…出せよ。』
アルジー「…ん？」

雨音『オレとミドリをここから出せ……！！
ルール違反で死んだっていい！！ミドリを殺させろアルジー…！！！』

アルジー「……、

お嬢なら…つまらないって言うだろうねぇ…」

雨音『…！！』

アルジー「それに、何か勘違いしてるようだが…、



ヒットしたのは…挑戦者のヒツギじゃないぜ。」

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