キミハイラナイヨ。13

第496話 同意書のお願い ページ36

七瀬「…さ、あとはサラさんが要求を言うだけ。言うべきことはわかってるでしょ？」
サラ『…あぁ。

1度だけ…選ぶ先を光るヒツギから変えるんだ…！！ミドリ…！！』

ミドリ『…ダサすぎる…ただの屁理屈だ…。
ボクはフロアマスターなんだ…ルールを決めるのは…』
アルジー『お嬢、そりゃ面白い屁理屈だねぇ…』
七瀬「ふっへへ、そうでしょ？」
ミドリ『あ…アルジー…？』

アルジー『一理あるぜ、ミドリ。
結果ではなく、過程を少しいじるだけだ。』
七瀬「そうでしょ！？あとサラさんは同意書にサインしたんだから願いを叶えなきゃ契約違反じゃん！？」
ミドリ『七瀬は黙ってろ…！バカ言うなよ…それは、キミが判断することじゃない。
ここを出してよ、ボクが操作する。』
七瀬「それこそルール違反で問答無用でアンタが死んじゃうよ？んなのつまんないじゃんまだゲーム中だよクリアしてないよ！」
アルジー『がっつきすぎだ。ゲーマーの本性が出てるぞお嬢』
ミドリ『アルジー…！』
アルジー『はは…』

ランマル『待てよ、おかしいんじゃねえか…？』
七瀬「は？」
ランマル『いいか？光るヒツギは2つしか残ってないんだ…。
もしここで七瀬か雨音を選ばせないなら…、
次のターンで、確実にオレ達はミドリをヒットできるんだよ…！
こんなの…デスゲームの結果を完全に変えることになるんじゃねぇのか…！！』
Q太郎『きさん…！！どっちの味方ぜよ…！！』
アルジー『……、

終わらねぇんだよ…。
ミドリ、早くヒットするヒツギを選びな。』

ミドリ『………、
…、

2番…』

Q太郎『なに…2番…！？』
アンズ『2番って…、え…！？
まっ…待ってよ…！！なんで私…！？』
ミドリ『いいから早く2番をヒットしてよ。』
アンズ『やだ…！！待ってよ！！
許して…！！お願い…！！死にたくない…！！』
ミドリ『うるさいなぁ、2番だよ。アルジー、さっさとやれよ。』
アルジー『ご指名とあらば、仰せのままに。』

グラリとヒツギが揺れる。
サラさんが言ったのは『光るヒツギ以外』だから、私達には止められない。
それから…これで確信した。

アンズ『やめてえええぇぇ！！』
サラ『アンズ…！！』

カチッ。

アルジー『さぁて…！
ヒツギには誰が入ってるのかなぁ〜…！？』

アンズ『いやぁ…！！
助けてぇ！！助けてよぉぉ！！！

死にたくない！！死にたくないの！！


うわああああああああ！！』




昨日のコメントが嬉しすぎて更新しました。

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