キミハイラナイヨ。10

第357話 個人情報 ページ4

【オフィス】
ハヤサカ「あっ…！？ここは…！」
クルマダ「なんだ？今度はハヤサカが見覚えあるパターンか？」
オフィスでサラさん達と合流して、探索。
さっきの教室はサラさんが見覚えあったらしい。
ひとつだけ電源がついたままのパソコンを見つけて、椅子に座る。
七瀬「…あ、サラさんの個人情報だこれ。」
サラ「え…！？」
サラさんが駆け寄ってきて、画面を覗き込んだ。
サラ「わ…私の写真じゃないか…！」
ハヤサカ「こ…これは…！」
アリス「なんだこれは…身長体重…血液の成分やら、アレルギーやら…！」
ソウ「まるで健康診断表みたいだ…」
七瀬「へー、サラさんアレルギーあったんだ。」
サラ「あの…！1回見るのをやめませんか！」
わちゃわちゃと集まっていた人を散らして、再度画面を覗き込む。
ハヤサカ「…………」
七瀬「ねーハヤサカァ…随分焦ってるみたいだけど、これ何。」
ハヤサカ「うぅ…これはその…。

は…白状するよ…。
私の勤める会社は…医療系の機材や情報を扱っているんだが…、

その仕事の関係で…アスナロの男と知り合ったんだ。」
サラ「…！？」

ハヤサカ「アスナロは…表向きにはクリーンな研究をしてる健全な会社なんだが…、

どうも、裏の顔があると知った。」
サラ「裏の顔って…？」

ハヤサカ「裏企業と繋がっていて…違法な薬品を製造し…そのスジで流していると…。

中にはドラッグや…安楽死の薬…なんてウワサもあった。

そして…口に出せないような、人道的ではない研究…、

今にして思えば…人間を複製するための研究だったんだろう…。」

サラ「それで…私の情報を流したんですか…！？」

ハヤサカ「…、

キミだけじゃ…ない。


私は…全員の情報を…調べるように言われていた…！」

クルマダ「テメェ…！！じゃあまさかオレ達も…！！」

ハヤサカ「知らなかったんだ…！逆らえば…何をされるか…！

彼らの力は…強大過ぎる…。

この社会の闇を…操っていると言っても、過言では…」

クルマダ「黙れ…！！このデータを何に使ったんだ…！！

答えようによっては…ここでぶっ殺してやる！！」

ハヤサカ「ひっ…！」
サラ「や、やめ…」


ギン「ん…なにしてるニャン…？」

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