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「S!Nくん顔と声だけの男よ、それでもいいの?」

「大丈夫です、コレの方が何もないです」

「え、ちょ」

「あっはは! 言うわね、あなた。luzくんにそんな暴言吐く子初めて見たわ。あー、面白い」

なんだろう、この空間は。めちゃくちゃ俺とS!Nさんの悪口言われてる気がする。いや、なんでこんなにこのふたり仲良くなってるの。

「でもS!Nさん、さっき着いたときにさりげなくコート持ってたりエスコートしてたじゃないですかぁ、言葉の端に優しさ感じるし!」

「まあ、年老いてるぶん優しさは持ち合わせてるわよね。あなたたちと違って、私もおばあさんなのよ?」

「ん? え?」

「え、それならもう何も信じられないです」

「でもまあ、いいところあるんじゃないの。luzくんにも。さっきからずっとS!Nくんの脚蹴ってるわよ。あなたに変な虫付くのが嫌なんじゃない?」

この人、S!Nさんしか見えないんじゃないか。いや確かに蹴りかけたけど。だって嫌やん。

「ねー、僕にはマイハニーしかいないのにねー」

「気色悪いわね。そういうのはベッドの中だけにして」

「ほんとラブラブですよねー、いいなー」

「一発殴ればluzくんも素直になるんじゃない? S!Nくんははじめましてのタイミングでプロポーズしてきたから、そうじゃないだけマシよ」

え、何言ってるんこの人。ふつうに傷害推奨してくるんだけど。絶対うちのじゃじゃ馬顔面殴ってくるやん、やめて。

「あ、姫、これ美味しい。食べる?」

「いただくわ」

気をそらしてくれたらしい。S!Nさん、ウィンクとかファンサは彼女さんにしてください。刺される。

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作者名:硝子体 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/glass_urtk  
作成日時:2019年2月2日 9時

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