検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:3,889 hit

2'15 ページ11

「ほら、外だよ」

「次のコミティアまで外でないって決めたのに……」

「はいはい、そんなの通用しないから。バレンタイン終わって人少なくなったあたりでデートするよ」

「じゃあそれを引っ張り出す前に言ってくれる?」

「ごめんごめん、着替える?」

「え、どこで」

「んー、ここ?」

「頭絶対おかしいでしょ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「まふくん、おつかれさま」

「うん、ありがとう……」

「おめでとう、っていうのと、がんばってね、って言いたくて」

「それはありがたいけど、そろそろお肌のゴールデンタイムだよ? ちゃんと寝なきゃ」

「……まふくんが言っても説得力ないけど、おやすみ」

「うん、おやすみ」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「今日は、寝てる」

静かな病室で、ひとつ、チョコレートの箱を置いて、眠っている彼女を起こさないように。

そーっと扉を閉めて、白い壁に向かって叫びたい気持ちを抑えた。

おやすみ、レイニー。

あとがき(Feb.)→←Saint Valentine Day



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:硝子体 | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/glass_urtk  
作成日時:2019年2月2日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。