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結局マフラーの意味が分からず考えていると、あとから紬が教えてくれた。

「 丞 、それ誰から? 」

「 Aからだ 。 」

「 マフラー ... 、ふふ 、Aちゃんらしいね 」

「 ?どういうことだ?? 」

そう聞き紬の顔を見つめるとアイツもアイツで彼女と似たような表情を見せる。

「 丞 、“ マフラー ” の意味はね 、_______ 」

紬の口から並べられた言葉を聞いて俺は部屋を飛び出した。
彼女の部屋まで行くとちょうど彼女が部屋から出てくるところとばったり会った。
俺に気づいた彼女は俺の名前を呼んだが、そんなことは今どうでもいい。
“ マフラー ” の意味、そして彼女の本当の言葉。
それに気づいただけで胸がいっぱいになった。

『 丞さん 、 』

彼女が俺の名前を呼ぶだけで愛しいと感じるのは俺がおかしいのだろうか。
気づけば俺は彼女を自分の方へと引き寄せていた。

「 俺でいいのか 、 」
『 丞さんがいいんです 』
「 ... 俺も 」
『 え 、? 』
「 俺もAが好きだ 。 」

そう伝えると彼女は ふふ 、とお淑やかに微笑む。
何がおかしいのか俺には何もわからなかったが、彼女が笑ってくれるのならもうなんでもいいと思った。
“ マフラー ” の意味、そしてバレンタインというこの日。
俺にとって凡常だったこの日は素敵な記念日へと変わり始めていた。

「 丞 、“ マフラー ” の意味はね 、

________ あなたに首ったけ 。

“ だいすき ” とか 、もうこの人しかいないって人にあげるんだよ 。 」

.

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作者名:Chocolate palette.製作委員会 x他4人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年2月14日 21時

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