太刀川慶 （夢主）ちゃん片思い チョコ ページ7
夢主side
「はい、どうぞ！中身はチョコですから！」
「おいおい、その渡し方はどうなんだ？」
今日はバレンタインデー。ボーダーの雰囲気も心做しか、バレンタインって感じかする。女の子からチョコを貰って嬉しそうにしている男子や、ちょっと落ち込んでいる男子、チョコを交換している女子たち、様々である。
そんな中私も、ある人にチョコを渡していた。太刀川隊の隊長、太刀川慶さんだ。私が想いを寄せている人である。
「そ、それじゃあ、渡したんで。これで失礼しますっ！」
「ちょちょちょ、逃げんなって」
「べ、別に逃げてなんて…」
好きな人に対して、素直になれないのが私の悪いところだ。それでも、想いは伝えられなくても、チョコだけは渡したいと思った。
「ちょっと、こっち来いよ」
「え、ちょっと！」
手を掴まれて、連れていかれたのは太刀川隊の隊室。その場所に他の隊員はいなかった。
「お、誰もいねえのか」
2人っきりの空間に心臓がバクバクと鳴り出す。
「…で、俺に言うことあるんだろ」
「な、何言ってるんですか。何も無いですよ…」
「あるだろ。こっちは出水から話は聞いてるんだよ」
なっ…！！あの人何言ってくれちゃってんのーー！！！？
「じゃ、ちゃんと言ってくれるよな？彩葉？」
「チョ、チョコをあげました！」
「意味は知ってるぞ？言葉で言えって」
そう言って私を壁へ追い詰めた。いわゆる壁ドンをされる私。顔は真っ赤になっているだろう、体も熱い。
「好き…です」
振り絞るように声を出した。
「ん。よく出来ました。＿＿＿＿＿」
耳元で甘く低い声で、彼が囁いた＿＿。
出水公平 カレカノ キャラメル→←ヒュース 両思い カップケーキ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミケ猫 | 作成日時：2021年2月24日 21時
