迅悠一 (夢主)ちゃんへ片思い キャラメル ページ5
迅side
「迅さん、これあげる」
「彩葉ちゃん、ありがとう。凄く嬉しい」
「迅さん、モテモテだから色んな人から貰ってるでしょ」
「彩葉ちゃんは特別だから」
「もー、いつもそうやってからかうー！」
本気だよ…とは言わない。彼女を混乱させるだけだから。未来が教えてくれた、俺は彼女の特別な存在にはなれない。
「迅さんにはいつもお世話になってるからさ。でも、見えてたんじゃない？この未来」
「そうだね。見えてたよ。この袋の中身は何か知らないけど」
「じゃあ、あとで見てね。その…出来れば意味とかは、調べないでくれると嬉しい、かな」
…この子はなぜこのことを言うのだろうか。そう言われると、気になってしまう。
彩葉ちゃんはまたね、と走って行ってしまった。その先には当真がいる。
俺は貰った袋を持ったまま、玉狛へ帰った。
「迅さんも貰ったんですね、バレンタイン」
玉狛にはとりまるがいた。
「中身はクッキーでしたよ」
「ちょっと、楽しみにしてたんだから、言わないでよね」
自分の部屋に戻り、クッキーの意味を検索してみる。
「クッキーの意味は…『友情』か」
はあ、とため息をついて袋の中身を見た。
「あれ…？」
袋の中身はクッキーではなく、キャラメルが入っていた。おかしいな、間違えたのかな。…いや、ちゃんと迅さんへって書いてある。気になって意味を検索してみると
「…っ『一緒にいると安心する』」
一気に顔が赤くなるのが分かった。
今回ばかりは、期待してもいいのかな。
「…ずるいなぁ彩葉ちゃん」
ヒュース 両思い カップケーキ→←雨取千佳、宇佐美栞、小南桐絵 チョコパーティー マドレーヌ
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作者名：ミケ猫 | 作成日時：2021年2月24日 21時
