一般人を卒業しました！～番外編集～ (ページ38)

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別役太一友達クッキーページ38

夢主side
「あれ、別役くん1人ー？」

「彩葉ちゃん…」

「え、なになにどうしたの」

ボーダー内で別役くんが一人でいるのを見つけた。声をかけると、元気がない。何があったのだろうか。

「それがさ…」

その理由は、今日というイベントが原因だった。バレンタインということで、ひとつでもチョコが貰えるのかもしれないとワクワクしていたらしいが、ひとつも貰えずに落ち込んでいるらしい。

「そ、そっかあ」

「今日、占い1位だったのに…」

「多分それ関係ない気がする」

「ショックだわー」

期待していただけショックは大きいのだろう。なんだか見ていて可哀想になってくる。

「…別役くん、今日はひとつは絶対貰えるよ」

「…なんでそんなこと言いきれるんだよー」

「だって私が渡すんだもん」

「…へ？」

「ま、クッキーだけどね」

それでもいいよ！と嬉しそうに私の周りを走る別役くん。まるで仔犬のようだ。

「でも、別役くん、多分こんちゃんとかからも貰えると思うよ」

「確かに、まだ隊室行ってなかったから…。行ってくるわ！！」

ありがとうな！！と言いながら走っていった別役くん。まるで嵐が去っていったようだった。