木崎レイジ 先輩 キャラメル ページ26
夢主side
「こんにちはー、お邪魔しまーす」
「…ああ、海道か」
「レイジさん、こんにちは」
「ああ、今日はどうした？」
「皆さんにバレンタインのキャラメルを持ってきましたー！」
玉狛の基地に行けばみんないるかなと思っていたが、どうやら今はレイジさんしかいないみたいだ。
「静かだろ？生憎全員出かけている。もうすぐ帰ってくるが、待ってるか？」
「いいんですか？じゃあ、待ってます」
玄関から居間に促され、ソファに座る。チラッと時計を見ると、もうすぐ6時になろうとしていた。
「今日、夕飯食べていくか？
「あー、親に聞いてみますね」
私はたまに玉狛で夕飯をご馳走してもらうことがあるのだ。
バックから携帯を取り出し、メッセージを送る。すぐに既読がつき、了承を得た。
「夕飯、お願いします。いやー久しぶりだな、レイジさんのご飯」
「そうでもない気がするが…」
「私からしたら、すごく待ち遠しいことなんですよ。あ、最初にレイジさんに渡しておこうかな」
すぐ近くにあるキャラメルが入っている袋を見てふと思う。いつもお世話になってるし、お礼伝えておかないと！
「レーイージーさん！」
「そんなに大きな声を出さなくても聞こえている。どうした？」
台所からひょっこりと現れるレイジさん。レイジさんの分のキャラメルを持って、目の前まで行く。
「これ、レイジさんに！いつもお世話になってます！」
「ああ、ありがとう。あとで頂こうか」
「はい！いつもありがとうございます！これからもよろしくお願いしますね！」
私がそう言うと、ふわりと優しく頭を撫でてくれるレイジさん。
今日の夕飯は、私にだけ大好きなお肉が増し増しになっていて、みんなにいいなーと羨ましがられたのだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミケ猫 | 作成日時：2021年2月24日 21時
