精霊達の愛し子【番外編】 (ページ32)

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《植物園》

［レイラside］

次はオンボロ寮からほど近い植物園にやってきた
するとリドル先輩にトレイ先輩、そしてエースが出迎えてくれた

ﾘﾄﾞﾙ｢みんな、よく来てくれたね｣

ﾄﾚｲ｢ハーツラビュルのハロウィーン、ゆっくり見ていってくれ｣

周りをぐるっと見渡すと、所々墓石のような発泡スチロールがあるし恐らく墓地をテーマとしてるのかしら…？(当たり)

ｴｰｽ｢ハーツラビュルの飾り付けのテーマはずばり“墓地”！｣

ｹｲﾄ｢そして、オレ達の仮装のテーマは……じゃーん。“スケルトン”でーす♪｣

ﾃﾞｭｰｽ｢土の中から根性で蘇ったゴーストです！｣

そう言い飛び出してきたのは骸骨の姿を模したケイト先輩とデュースだった
だが骸骨と言っても怖いだけというより白いリボンで骨をイメージしたりレースで飾ったり薔薇で心臓を作ったりする等遊び心のある骸骨さんだ

なんでも、どっこいどっこいで微妙な案ばっかりだったのをケイト先輩が沢山意見を出してここまでリアルかつ愉しげな雰囲気を造り上げたらしい

ﾘﾄﾞﾙ｢寮生の意見を取り入れつつ、全体をセンス良く仕上げられたのはケイトの手腕あってこそだね。今回の仮装は厳格な精神に基づく我が寮らしく上品かつ恐ろしく仕上がっていると思う｣

｢流石ケイト先輩ですね。衣装も良くお似合いです｣

ｹｲﾄ｢ホント～～？けーくん嬉しいっ！♡｣

きゃぴっとした笑顔で本当に嬉しそうに笑うケイト先輩の顔が可愛くて思わず頭を撫でる
すると顔を真っ赤にして｢ずるい…｣と言ったっきり動かなくなった

ｸﾛｳﾘｰ｢厳格なハートの女王の法律に基づくハーツラビュル寮…ハロウィーンもルールを守りながらあっと驚くアレンジで仕上げてくれましたね！｣

｢さて、次は魔法薬学室…オクタヴィネル寮の所へ向かいましょう｣