精霊達の愛し子【番外編】 (ページ11)

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［レイラside］

ｸﾛｳﾘｰ「ああ、そうそう！お渡ししたい物があったんです」

ﾃﾞｭｰｽ「この服は…」

ｸﾛｳﾘｰ「素敵でしょう～？さあさあ！早速着替えて見てください！」

ノリノリなクロウリーさんに急かされ、着替えるデュースとトレイ先輩

「2人とも、とーっても似合ってます！かっこいいです！」

“星送りの衣”のあまりの綺麗さに着ている当人達よりはしゃぐ私に笑ってお礼を言う2人

ｸﾛｳﾘｰ「“星送り”本番での舞と太鼓の儀式については後日、詳しい説明の場を設けます。また声をかけますので、それまではこの衣装を着て“願い星”集めをお願いしますね？」

ﾃﾞｭｰｽ・ﾄﾚｲ「は、はい/善処します」

ｸﾛｳﾘｰ「よろしい！それでは～！」

そう言って飛び立っていくクロウリーさん

ｸﾞﾘﾑ「また厄介事に巻き込まれたんだゾ～…」

「あらあら、いいじゃない！一緒にお手伝いしましょ？ユウ、グリム！」

そうして、私達の“願い星”集めが幕を上げた__

《ジャックの部屋》

ｼﾞｬｯｸ「俺の願い事は…

『トナカイの引くソリより早く走れますように』」

ｷﾗｷﾗｷﾗ)

ﾃﾞｭｰｽ・ｸﾞﾘﾑ「「えっ」」

ﾃﾞｭｰｽ「えーと…確かジャックは、輝石の国でも北の寒い地方だったか？一応確認するけど、ソリって雪の上で使うやつの事だよな…？」

ｼﾞｬｯｸ「そうだ」

(「それ以外ないでしょうに」)

ステラはジャックの尻尾がお気に入りなのか、部屋に入って早々飛んで行った

ｸﾞﾘﾑ「変な願い事なんだゾ…」

「そーお？ジャックのユニーク魔法を考えたら分かるきがするなぁ」

ﾕｳ「選んだきっかけでもあるの？」

ｼﾞｬｯｸ「わかってくれるか、レイラ！きっかけはこの前実家に帰った時、ユニーク魔法で狼に変身した姿でひたすらソリを引いてて…」

ﾃﾞｭｰｽ「え？なんでそんなことを…？」

ｼﾞｬｯｸ「変身の持続力とパワーをあげるためのトレーニングだ。意識しねぇとすぐ変身が解けちまったり弱い犬並みの力しか発揮できなかったりするからな」

「魔法薬を使わない別の生き物への変身は高度な技術を要するものね～」

私のユニーク魔法の『凍てつく毒蝶』も別の生き物に変身する事も出来るが、今の耐久力になるまで結構訓練したからなぁ…

ｼﾞｬｯｸ「せっかく習得したユニーク魔法だ。もっともっと自分の技を磨いていきてぇ」

ﾃﾞｭｰｽ「応援するぜ、頑張れよ！ジャック！」

…デュースとジャックって、なんか心根似てるよね