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答え#02 ページ30

*桐立side*




岩泉「とにかく!俺らは合宿前にそのことを聞いたんだけど…


新マネなんて聞いてないぞ、及川」





……私のことだろうか。





及川「あ、瑠奈ちゃんのこと?」

『まあ、自己紹介も何もしてないので当たり前ですよね』





私が口を開くと、みんな驚いたように振り向く。

何か、初めてちゃんと見てもらえた気がする。





霜崎「え?でもあの時、ちゃんと自己紹介した、って…」





あの時とは、先輩が二、三軍のスポドリを作りに来た時のことだろう。

まあ、自己紹介したのはあながち間違ってないんだけどね。





『入学式の日、迷子になったところを助けてもらって…』


霜崎「んなことあったか?」





とぼけたような顔をして答える先輩に、軽く殺意が湧く。


今まで影を薄くして目立たないようなキャラを作ってきたけど…

このキャラ、初めて嫌になった気がする。





霜崎「まあ、お前影薄いもんな」

及川「え、それしもくんが言う?」

霜崎「せ、先輩!?」





そんな二人の声を聞き流して、私はあのカッターキャーを思い出していた。














____________「哀れですね」____________







化けの皮が剥がれた東條に、私はそっと囁いた。

すると、私の思惑通り顔が醜く歪む。



ふふ、その顔とても美しいですね。

とても人間らしくていいと思いますよ?






私は、所謂 ”二重人格” という類いに入る。






一人は、ちょっと冷静な不思議ちゃん。


一人は、歪んだ性格を持つ残酷な人間。






小さい頃から、私は何かと冷めていた。


原因は親。

母から虐待をされていたのだ。



その頃はまだ幼かったので、その時のことは覚えてないが、





 

「愛してもらえない」_______....







そんなことを、心のどこかでは思っていたのだろう。




愛してもらいたい。でも愛してもらえない。
 

それから私は、人の感情に疎くなった。






だけど、また、私は人の感情を取り戻すことができた。






それは、母に愛想尽きた父が、離婚して家を出て行った時の母の絶望した顔を見た時だった。




____この顔、好きだな。




最低だと自分で思っていても、この感情を抑えることはできなかった。


また、あの顔が見たい。




考えて考えて考え抜いて、私は自らの力で大好きな顔を見ることに決めた。





私が嫌いなタイプの子を、陥れよう…!!









____そうすれば、大好きな顔が見れるから____




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噂のキャンディー(プロフ) - カリントウさん» それな!!!!!!! (2022年6月22日 15時) (レス) @page33 id: 97930f92c9 (このIDを非表示/違反報告)
カリントウ(プロフ) - 瑠奈ちゃんと夢主付き合ってほしいなー (2018年8月13日 2時) (レス) id: b222a96851 (このIDを非表示/違反報告)
なの。」 - 続編、楽しみにしてますね!!これからも頑張って下さい! (2018年8月11日 23時) (レス) id: 5b35dbe8d1 (このIDを非表示/違反報告)
りう - ばれちゃった?ってかわいいかよおい。  (2018年8月9日 15時) (レス) id: 8e6cda3aa7 (このIDを非表示/違反報告)
春乃咏羽(プロフ) - 桃井先輩好き。素直に好き。 (2018年8月8日 2時) (レス) id: 303acd236b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Runa | 作成日時:2018年7月12日 22時

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