Ｑ．この中で一番愚かなのは誰でしょうか？【ハイキュー】 (ページ29)

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答え#01 ページ29

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『あの、及川先輩』

及川「ん？」

『…どこまで知っているんですか』

みなさんも、と付け足す。

今はバスの中。

誰も眠らず、俺の声に耳を傾けている。

及川「…しもくん知らないの？」

花巻「合宿前に言ってただろ、東條が仕事してないって」

『はぁ！？聞いてませんよそんなこと！！』

東條が仕事してないっていうのは、なんとなく察してたけど…

合宿前？なんか話なんてあったか？？

及川「忘れちゃった？実は俺、ひめちゃんから相談を受けてたんだよ」

『なんで及川先輩？』

桃井「え、あ、主将だから？」

『あ、そうだった』

って、なんで桃井先輩もテンパってんだよ。

及川「で、俺もあんまり信じたくなかったから仕事をしていない証拠を見せてもらったんだ」

桃井「スマホの録音機能でね？」

岩泉「用意周到だなオイ」

　

岩泉先輩の言葉に、みんなが頷く。

ん？仕事をしていない証拠…？

『俺、スポドリ被ったあの日の夜、東條に桃井先輩に仕事押し付けられてるって聞いたんですけど…』

松川「嘘言ったのかアイツ！？」

『まあ、矛盾してることが多かったので特には信じませんでしたけど』

悲しそうだったのも演技…か。

女って怖いな。

及川「…ひめちゃん、今持ってる？」

桃井「あ、うん」

そう言って取り出したのは彼女のスマホ。

…意外とシンプルなデザインだな？

「じゃ、スポドリやってくださいね」

「私は仕事やってるフリだけでいいんだよ！！」

「気色悪いから話しかけないで」

流れたのは、桃井先輩に対する数々の暴言。

どれも全部、東條の声だ。

及川「これを聞いて、合宿前にみんなで話し合ったんだ」

国見「俺、東條先輩も仕事やってると思って今まで接してたんですけど…

それ聞いて、失望しました」

花巻「ああ、俺も」

そういえば、二人が一番東城と一緒にいたな…

だから、合宿で急に態度を変えたのか。納得。

及川「しもくん、本当に知らなかったの？」

『俺は存在が薄いんで、誰もいないこと気づかなかったんじゃないですか？』

矢巾「あ、なるほど」

『いや頷くなよ』

でも車内からは、「確かにな」「存在薄いよな、あいつ」とか声が聞こえる。

みんなは俺に一度謝るべきだと思う。

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