Every day words to give to Sunrise(Ryohei.A) (ページ22)

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Every day words to give to Sunrise(Ryohei.A)２２ページ22

「…阿部くんとAさんって、遠い親戚だったりするん？？」

思わず、そんなことを聞いていた。

「「え？」」

重なった阿部とAの声に、ハッとして
慌てて頭を下げて両手をブンブンと振る。

「あ、や。堪忍！
　ごめんな、何も考えんときいてしもた。
　なんか、２人の雰囲気？空気？みたいなのが
　よう似てるなーと思ったら、つい。
　ごめん、プライベートなこと聞いてしもて。」

きょとんとして、Aと顔を見合わせた
阿部が向井の肩を優しく押して、頭を上げさせる。

「何で謝るの？
　もう、康二はメンバーなんだから
　プライベートなことも、何でも聞いてよ。」
「そうだよ。康二くんもSnowManなんだから。」

当然のように向けられた、
その言葉がどんなに嬉しかったか。
メンバーに、ファンに受け入れてもらえているのか
不安で一杯だった自分をどれだけ救ってくれたか。

きっと阿部もAも知らないだろう。

「あ、だからって、康二にも何でも話せって
　言ってるわけじゃないからね？
　康二が言いたくないことは言わなくて大丈夫だから。」

あれ、なんかややこしいな、と首を傾げる阿部の横、
可笑しそうに笑っているAが、肘でそんな阿部を突く。

「まあ、回答としては、私と阿部くんは
　親戚ではないんだけど。」
「あー…その、ね。」

突かれた阿部が、その頬を少し赤くして
照れ隠しか、ふざけたように
両手で隣のAを示す。

「こちら、俺の、恋人、です。」

言ってから、恥ずかしい～と顔を手で覆った阿部と
その横で、肩を阿部にくっつけて
くすくすと笑うAは
向井から見ても本当に可愛くて、お似合いで
２人が恋人同士と聞いても、驚きはなかった。

ええなー、この２人。
日向ぼっこしてるみたいや。

このまま、ずっとこの２人は陽だまりみたいな中で
一緒に居るんだろうな、と思っていた。

あの日、Aの大阪行きの話を聞くまでは。