ストーリー３８ ページ39
チャポン。
指輪は一瞬のうちに川に飲み込まれた。
結衣「これで、いいの。」
彼女さんは悲しそうに笑った。
結衣「スッキリしたな、ありがとう遥ちゃ・・・。」
そんな事許さない。
私は自分でも気が付かないうちに体が動いた。
靴と靴下を脱いで、ズボンをめくる。
結衣「何やってんの！？もう、いいって―。」
七瀬「ダメ！私が許さない。」
素足で川に入る。
少し冷たかった。
でも、彼女さんとお兄の為なら―。
私は、石の隙間や小さい所まで見逃さないように調べ上げる。
川の流れは緩やかだからどこかに引っかかってる可能性だってある。
ともかく探さなきゃ。
結衣「遥ちゃん、もういいよ！もう終わらせてよお願いだから。遥ちゃんが苦しむところなんて見たくないよ。」
七瀬「私は、お兄と別れてる広瀬さんをみて苦しんでるんです。嫌なら仲直りしてくださいよ。」
私は彼女さんの方を見ず、ひたすら探す。
七瀬「広瀬さんが見たくないって言ってるのは、私が苦しんでるところじゃなくて、」
汗が額をつたる。
七瀬「自分の心の痛みでしょ！」
彼女さんはハッとした顔になる。
七瀬「現実から目を背けないでください。」
七瀬「どんな結果が待ち受けていようと乗り越えてください。」
七瀬「でも、こんな形で終わらせないでくださいよ！」
七瀬「お兄の意見だって聞いてあげてくださいっ！」
そこで一息ついて今度は彼女さんを見つめる。
七瀬「お兄の彼女なら分かるでしょ？お兄ならどう思うって。今だよお兄の気持ちになって考える時。」
結衣「・・・！」
さ、思った事は全部言ったんだし、集中しなきゃ。
私が袖をまくり上げようとするとその手を誰かが掴んだ。
七瀬「ウソ・・・お兄！？」
お兄は無言で私の腕を掴んで川から出させる。
七瀬「ちょ、お兄！私は探し物を・・・。」
お兄「うっせ、俺が探す。」
結衣「龍ちゃん。」
そう言うと、お兄は私より熱心に探し始めた。
私と彼女さんは唖然とした様子でお兄を見る。
すると突然彼女さんがサンダルを投げ捨てて川に豪快に飛び込む。
え！？え！？
お兄「ちょ、何やってんだよ。服がビチョビ・・・。」
チュッ
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ザン(プロフ) - すごく面白いです！！片寄くんと七瀬ちゃんがくっついてほしい！！ (2019年4月4日 22時) (
レス) id: cb7aaf877b (このIDを非表示/違反報告)
さぁや(プロフ) - 北風さん» あ、あ、あ、あれ？ちゃんとやった気がしたんだけど・・・本当にすみません！！！ (2018年9月20日 22時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)
北風(プロフ) - まだオリジナルフラグ外されていませんが…コメント欄の上の方ご覧ください。設定キーワードの下にオリジナル作品って出てますよー (2018年9月19日 22時) (レス) id: b0822cf7d3 (このIDを非表示/違反報告)
さぁや(プロフ) - ゆずさん» すみません、ありがとうございます！忘れてました！本当にありがとうございます！！！ (2018年9月19日 21時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 作品を作る前にルールをご確認ください。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月19日 7時) (レス) id: fd2ccb951f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さぁや | 作成日時：2018年9月7日 15時
