ストーリー37 ページ38
結衣「ううっ、ごめんなさいっ。」
泣きはらした目のまま私に謝る彼女さん。
なんかお兄の彼女さんをほっとけない気持ちが分かった気がする。
七瀬「あははは、全然!むしろ嬉しいな。だってずっと遠い存在だった広瀬さんが近い存在になったんだから。」
結衣「うふっ、やっぱり遥ちゃんは龍ちゃんに似てる。」
七瀬「え!」
結衣「いい面の方だよ(笑)龍ちゃんはいつも私が困っていると助けに来てくれたんだ。遥ちゃんみたいに背中さすってくれて思う存分泣かしてくれたんだ。」
彼女さんは懐かしむような顔をして笑った。
結衣「でもね、ダメだった。甘えすぎてた。」
七瀬「・・・。」
結衣「だから私龍ちゃんに甘えないよに頑張ったの。なのに―。」
七瀬「お兄がひどいことしたんですか!?」
結衣「ううん、ちがうの。私がバカだったの。他の男の人に頼っちゃったの。悪い彼女でしょ?それで、別れちゃった。」
七瀬「・・・。」
結衣「今思うとバカだと思うよ。私龍ちゃんの気持ちになって考えられなかった。龍ちゃんを傷つけた。だから、別れたのはいい選択だと思うよ。」
七瀬「広瀬さん。」
結衣「そう・・・グスン・・・いい選択・・・うっ・・・だよ。」
目に涙をためて無理して自分に言い聞かせている彼女さん。
もう、いい。
やめてっ。
七瀬「私がいます。いつでも呼んでください。お兄だとおもって接してください。」
広瀬さんは驚いた顔をしたがすぐ笑った。
結衣「ありがとう。でもね、この恋にとどめを刺そうと思うの。」
七瀬「え。」
結衣「龍ちゃんと初めて祝った私の誕生日にもらったこの指輪を川に・・・。」
七瀬「広瀬さんやめてっ!」
結衣「遥ちゃんもういいの。」
彼女さんは川の近くに走って指輪を持っている手を前に突き出した。
結衣「さよなら、私の初恋。」
彼女さんの手からネックレスが流れるようにこぼれ落ちる。
七瀬「やめてーっ!」
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ザン(プロフ) - すごく面白いです!!片寄くんと七瀬ちゃんがくっついてほしい!! (2019年4月4日 22時) (レス) id: cb7aaf877b (このIDを非表示/違反報告)
さぁや(プロフ) - 北風さん» あ、あ、あ、あれ?ちゃんとやった気がしたんだけど・・・本当にすみません!!! (2018年9月20日 22時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)
北風(プロフ) - まだオリジナルフラグ外されていませんが…コメント欄の上の方ご覧ください。設定キーワードの下にオリジナル作品って出てますよー (2018年9月19日 22時) (レス) id: b0822cf7d3 (このIDを非表示/違反報告)
さぁや(プロフ) - ゆずさん» すみません、ありがとうございます!忘れてました!本当にありがとうございます!!! (2018年9月19日 21時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 作品を作る前にルールをご確認ください。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月19日 7時) (レス) id: fd2ccb951f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さぁや | 作成日時:2018年9月7日 15時