下っ端少女

ストーリー３１ ページ32

その事件は、普通の生活の中で突然起こった。








七瀬「わー、新しくなってる！」

学校は春休みからペンキの塗り替えとか、外装を綺麗にする工事ご行われていた。

外装を整えたばかりの学校はネットの写真より綺麗にお洒落に見えた。

いつも通りどでかい門をくぐって、昇降口へ向かった。

私のファンたちはさすがに私のスルーに諦めたのか今日は誰一人として声をかけてこない。

ま、そのほうが落ち着くんですけど・・・。

私は靴を履き替え、軽い足取りで教室に向かった。

廊下にいる生徒は私が通り過ぎるとなにかコソコソ話し始めた。

ん？私の顔に何かついてんのかなぁ。

私は自分の顔をそわって何もついていないのを確かめる。

ついていない・・・。

じゃ、なんで皆私を見て何か話しているの？

少し疑問に思ったけど、私はスルーして教室のドアを開けた。

ガラガラ。

七瀬「おはｙ。」

私が言い終わらないうちに突然上から水が落ちてきた。

ドバーッ。

私は全身水をかぶった。

したたる水滴を払いのけ唖然とした表情で皆を見渡すと、クラスメートたちは大声をあげて笑っている。

七瀬「なんで・・・。私なんか悪いことでもしたの！？」

私はショック過ぎて言葉が見つからない。

何で・・・何で・・・。

すると一人の男子が私に向かって黒板けしを投げつけた。

七瀬「キャッ！」

顔面に白い粉がたっぷりついた黒板けしが当たって、頬から頬にかけて黒板けしの後が付いた。

七瀬「けほっ、けほっ。」

チョークの粉が少し口に入ったので私はせき込む。

もう、なんで皆こんなことするの？？

七瀬「私が何したっていうのよ！」

私が落ちた黒板けしを男子に向かって投げつけながら叫んだ。

私の投げた黒板けしが男子の制服に見事に命中！

綺麗な跡と煙が広がった。

男子「は！？お前最低だな！自分のやったことに反省せずにさ・・・。」

女子「そーよそーよ。本当に最低。さすがドベ！」

男子「お前があの方たちをバカにしたからこうなるんだよ。」

女子「都合の悪いことは忘れるとか、あんた本当に最低女。人間の中で一番最低！」

七瀬「ちょ、私が何したっていうのよ。私は何もしてないけど？」

女子「言い逃れは出来ないよ最低女！あんたはこの学校の一年上位7人組の変な噂を流して、物を盗んでバカにしたじゃない！」

七瀬「私はそんな事してない！」

男子「証拠だってあるんだ！現場にお前の鞄についているダサいキャラクターのキーホルダーが落ちてたんだ。ほら・・・。」

ストーリー３２→←ストーリー３０

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す