ヴァンパイアに恋しちゃいました【M!LK】④ (ページ8)

今日:6 hit、昨日:23 hit、合計:16,053 hit

ページページ8

A「じゃあ、許してほしいんだったら私の質問に、答えて、ください……」

勇斗「何っ？！何でも答えるぞっ！」

A「勇斗さん、昨日の事、本当になんにも覚えてないんですよね……？」

勇斗「うん……」

A「自分が言ったことも、全部……？」

勇斗「全然、覚えてない……」

A「なら、一つだけ、教えてください……。勇斗さんって……今……好きな人とかいるんですか……？」

勇斗「は、はあ……？！な、何で、そんなこと……」

A「別に答えなくてもいいんですよ。その代わり私はもう絶対勇斗さんを許しませんけど」

勇斗「わ、分かった……。答えるから……。
えっと、何だっけ……？」

A「だから！！す、好きな人とか、いるんですか……？」

勇斗「す、好きな人……？……い、いる。
好きな、人……」

A「それって、誰ですか……？」

勇斗「誰って……お、俺は……。
俺が、好きなのは……」

みるみる勇斗さんの顔が赤くなっていく。
それと同時に、私の体も熱くなってきて、昨日みたいに背中に汗が噴き出し始めた。

勇斗「お、俺は！！俺が好きなのは……！！！

Aだっ！！

俺はAが好きだ。

Aのことが……好き、なんだ……」

その瞬間、私の思考は完全にショートしてしまっただろう。
もう何も考えられない。
何も見えないし何も聞こえない。
いや、勇斗さんの顔しか見えないし、勇斗さんの声しか聞こえない。
やっぱり、昨日勇斗さんが言ってたことは酔った冗談とかじゃなくて、本当、だったんだ……。