甘党宣言

《？》私の青春は99％の笑いと1％の恋愛でできている。 ページ10

〆．

私の青春は99%の笑いと1%の恋愛でできている。

〆．



「……………チョコ嫌いになりそう」



バレンタインデー。



逆チョコを頂きました。



………愉快な仲間たち全員から。



誰のチョコが一番良かったか選んでと言われたんやけど、最初に食べたヤツが美味しく感じるに決まってる。



舌が馬鹿になってる。



くれた人も関係あるかも。



「そりゃ、淳太先輩とともくんからのは格が違いますよね」



先生達からは貰えなかったけど、逆に良かったですありがとうございます。



てか、この結果は目に見えてたのでは？



「ともくんのが手作りで気持ちがこもってて一番美味し……」



結論を出そうとした時、最後に残されたチョコの存在に気付いた。



「ほう」



多分失敗したんだろうね。これ。



形容しがたい見た目のチョコ。



口の中に放り込む。



「……………市販のチョコを溶かして固めましたみたいなね」



何のアレンジもないね。



よっぽど作るの苦手だったんだろうな。



「……………これが一番かな。頑張ったで賞」



誰からのか確認して、ああこいつかと納得。



あ、お兄ちゃんじゃないよ。あの人、よからぬ事を企んでたから今回は強制棄権させたもん。



「市販のチョコもいいし、手作りのチョコもいいけど」



どうしても、可愛く感じてしまって。



望「A〜！！！！」



「うわっ」



望「今！俺のこと！可愛いって思ったやろ！？」



「どんな能力……」



重「嘘やろ！？望の選んだんか！！」



優「参加させてすら貰えへんかったお前は文句言えんで？」



神「あー、選ばれたかったなぁ…」



西「何があかんかったんかな？チョコやなくて自分のテクニック使えばよかったか」



柊「ちょ、Aにその手の話振るのあかん！」



廉「くそー、チョコん中に仕込んどけば……」



麹「廉が犯罪者になろうとしてる！ええぞ！」



大「チョコに手紙添えたら良かった…」



藤「A、俺の選び直して。選んでくれたらちゅーしたげる」



「いらんいらん、散れ。去れ」



嬉しそうな大根は私を離そうとしない。



望「何が良かった！？」



「料理苦手だけど頑張った、ってのが良かったかな」



淳「俺も苦手やから、せめてと思ってなかなか手に入らん最高級チョコにしてんけどな……」



「淳太先輩優勝！！！！」



望「えー！？！？」



この可愛さには誰もかなわんやろ。



〆．

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