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坂本side


今日は決戦の日だ。

一週間ほど前に突然いなくなってしまったAちゃんと再び一緒にいれるように、事務所の上の人間に頭を下げにいくのだ。

本来はライブの打ち合わせやらリハーサルやらをやる予定だったが急遽この作戦を決行することにした。というのも身も蓋もなく言ってしまうと、今のうちにAちゃんをマネージャーにしておけばツアーも一緒に回れるよね、ということなのだが。

公私混同もいいとこだが、6人の意見が見事に一致してしまったのだから致し方がない。


Aちゃんの家に行くのは、とても責任を感じていた井ノ原と意外と冷静に対処出来る健になった。

他の4人はこれから頭を下げに、事務所へと車を走らせる。正直井ノ原がいないのは心もとないと思うが、4人もいればきっと大丈夫だろう。


〜〜



結果として、成功だった。

とにかくマネージャーになるにあたってマイナスなことは言わない、と決めて行ったのが吉だった。

車は運転できるのか、とか管理能力はあるのか、などの適性の質問については実際運転できるかも管理能力もよくわからないが、自信を持って、出来ますと言った。

俺以外の3人もとても冷静で、作戦は上手くいったのだった。


事務所から出るとすぐに、岡田が

「あんなに自信満々に嘘ついてよかったの?」

と不安そうに聞いてきた。


「どうにでもなるよ」

と言っておいた。


車に乗ろうとしたら、スマホに着信が。


「もしもし?」

「あ、坂本くん?こっちは無事Aちゃんをゲットしたよ〜」

健の声だ。

「ゲットってなぁ、お前」

「まあいいじゃん!そっちはどうなの?」

ケラケラと笑い声がスマホから聞こえる。

「あぁ、無事終わったよ」

「そっか!よかった、じゃ、あとでね」


健の方も上手くいったということは……

「Aちゃん、マネージャーになるよ!」

車に乗り込みながら言うと

「あはは、坂本くん嬉しそうだねぇ」

と、長野。

「なんだよ、お前ら嬉しくないのか?」

一人だけ喜んでるみたいで少し恥ずかしくなっていると


「そんなわけないじゃん、嬉しいよ!」

長野が心底幸せそうな顔をして言った。

後部座席を見れば、剛と岡田も楽しそうに笑っていた。

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それ(プロフ) - みるくプリンさん» みるくプリンさんありがとうございます。前作でもコメント頂けて嬉しかったです!次のお話も気長にお待ちいただけると嬉しいです(^^) (2020年12月5日 22時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 完結おめでとうございます&お疲れ様でした!いつも楽しく読ませて頂きました。新作も楽しみです。これからも頑張って下さいね。あ、右の星をポチらせていただきました~(*^^*) (2020年12月5日 17時) (レス) id: e740d416ca (このIDを非表示/違反報告)
それ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます!のろのろ更新ですが温かく見守って下さるとうれしいです! (2020年10月10日 16時) (レス) id: 11ffe0d4ff (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - とても面白いですね!続き楽しみにしてす!! (2020年10月4日 19時) (レス) id: f016a9c02b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:それ | 作成日時:2020年3月22日 23時

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