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『俺さ、Aちゃんのこと、
好きなんだ。』
(えっ.........。)
その言葉を聞いて、私は三宅先輩の顔をみる。
三宅先輩は笑顔でこちらを見つめていた。
『一目惚れなんて、ないと思ってた。だけど、初めてAちゃんと会ったとき、すごくどきどきしたんだ。
あぁ、これが一目惚れなんだって思った。』
私は黙って三宅先輩の話を聞く。
涙が溢れそうになりながら。
『ほんとは、付き合いたいってすごく思ってる。俺がAちゃんを幸せにしたいって。
だけど、Aちゃんは違うでしょ?』
我慢していた涙が目からこぼれる。
『体育祭のとき、Aちゃんと保健室に行って、Aちゃんが寝たあと、少しだけいのっちと話してたんだ。
そのときうなされて、准くんって、名前を呼ぶのが聞こえた。』
三宅先輩が私の頭をぽんぽんってする。
『岡田が好きなら、ちゃんと気持ち伝えるんだよ。
伝えなきゃ、何も始まらない。』
そうだ、三宅先輩の言う通りだ。
私はいつも大事なことから逃げてきた。
ほんとのことから逃げて、周りの人をたくさん傷つけた。
これ以上逃げてどうするの?
私は三宅先輩に言う。
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たま - とってもきゅんきゅんしました!!!素敵なお話しありがろうごさいます!!。こんど余裕があればでいいので、健くんメインのお話し作っていただけないでしょうか?お忙しいと思うので、もしよかったらお願いしたいです! (2016年7月22日 11時) (レス) id: 20916fd074 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 次回やるんですね!めっちゃ楽しみにしてます。 (2015年8月1日 14時) (レス) id: 0c62695edb (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - あやかさん» ありがとうございます!いままた次回作作ろうかなって考えてるのでそのときはお知らせしますね◎ (2015年7月28日 23時) (レス) id: a1455757ba (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - キュンキュンしました!次の作品もぜひ読ませていただきたいですが、無理なさらずちぇるさんの ペースで更新していただけたら嬉しいです。待ってます^ ^ (2015年7月27日 0時) (レス) id: 084db1d81f (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 面白かったです。ありがとうございます (2015年7月26日 23時) (レス) id: 0c62695edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇる | 作成日時:2015年7月20日 0時