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重たい心を抱えながら、学校から帰ってきた私は、さくらからの着信を待つ。
今日はさくらが告白する日。
さくらのことを考えながら、この気持ちを忘れようとする。
そんなときにさくらから着信が入った。
「もしもし、さくらどうだった?」
『Aーーーー、森田先輩と付き合うことになった...。』
涙声になりながら、さくらはそう教えてくれた。
「ほんと!!よかった!!!」
うまくいってよかった。私まで顔がほころぶ。さくらは今日のことをゆっくりと話す。
『帰ってる途中に好きな人の話になって。それで森田先輩に好きな人がいるってわかって、苦しくなって泣いちゃったの。』
「うん。」
『だけど、その後森田先輩が自分の手を握って告白してくれた。』
「そうだったんだ。」
『最初はびっくりして、嘘なんじゃないかと思ったけど、自分もちゃんと好きって伝えたら、付き合おうって言ってくれて。ほんとに嬉しかった。』
「さくらが嬉しそうで何よりだよ。」
『まだ夢見てるみたい。ほんとにありがとね、A。』
「私は何もしてないよ。頑張ったのはさくらなんだから。」
『ううん、Aが背中押してくれたから。次はAが頑張る番だね。自分もできるだけ協力するから。』
さくらにそう言われて私の胸はずきんと痛む。
「うん。じゃあまた学校で話聞かせて。」
『わかった。それじゃあまた明日。』
「またね。」
そこで電話は切れた。
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たま - とってもきゅんきゅんしました!!!素敵なお話しありがろうごさいます!!。こんど余裕があればでいいので、健くんメインのお話し作っていただけないでしょうか?お忙しいと思うので、もしよかったらお願いしたいです! (2016年7月22日 11時) (レス) id: 20916fd074 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 次回やるんですね!めっちゃ楽しみにしてます。 (2015年8月1日 14時) (レス) id: 0c62695edb (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - あやかさん» ありがとうございます!いままた次回作作ろうかなって考えてるのでそのときはお知らせしますね◎ (2015年7月28日 23時) (レス) id: a1455757ba (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - キュンキュンしました!次の作品もぜひ読ませていただきたいですが、無理なさらずちぇるさんの ペースで更新していただけたら嬉しいです。待ってます^ ^ (2015年7月27日 0時) (レス) id: 084db1d81f (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 面白かったです。ありがとうございます (2015年7月26日 23時) (レス) id: 0c62695edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇる | 作成日時:2015年7月20日 0時