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目が覚めたとき、私は保健室にいた。
そばにはさくらがいて、私が寝ていたベッドにふせてうたたねをしてた。
「......さくら。」
いつもよりも少しだけ弱い声でさくらの名前を呼ぶ。
『ん......あっ、目覚めた?』
「うん。」
『まだ休んでて大丈夫だからね。』
「うん.......リレーどうなったの?」
『あの後ね、Aが抜けたとこを岡田くんが走ってくれてね。1位だったよ。』
「そっか...よかった。
......岡田くんは?」
『たぶんもう帰っちゃったと思う。Aが倒れたとき、岡田くんがいちばんにかけよってて、びっくりしちゃった...。』
「うん......あのね、さくら。」
もうこれ以上さくらに嘘はつけない。
そう思って私はさくらに、いままでの私のことを全て話した。
包み隠さず全てを。
中学のころのことも、そして.........
岡田くんのことも。
話しているうちに、私は涙があふれてきた。
だけどさくらは真剣に私の話を聞いてくれた。
話し終わってから、さくらは私の手を握ってくれた。
『つらかったよね。苦しかったよね。気づいてあげられなくてごめん。でも自分はAから離れたりなんかしないから。ずっとそばにいる。』
そう言って、さくらは笑顔をみせてくれた。
「うん......ありがとう。」
そして、今日気づいた気持ちもさくらに伝える。
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たま - とってもきゅんきゅんしました!!!素敵なお話しありがろうごさいます!!。こんど余裕があればでいいので、健くんメインのお話し作っていただけないでしょうか?お忙しいと思うので、もしよかったらお願いしたいです! (2016年7月22日 11時) (レス) id: 20916fd074 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 次回やるんですね!めっちゃ楽しみにしてます。 (2015年8月1日 14時) (レス) id: 0c62695edb (このIDを非表示/違反報告)
ちぇる(プロフ) - あやかさん» ありがとうございます!いままた次回作作ろうかなって考えてるのでそのときはお知らせしますね◎ (2015年7月28日 23時) (レス) id: a1455757ba (このIDを非表示/違反報告)
あやか(プロフ) - キュンキュンしました!次の作品もぜひ読ませていただきたいですが、無理なさらずちぇるさんの ペースで更新していただけたら嬉しいです。待ってます^ ^ (2015年7月27日 0時) (レス) id: 084db1d81f (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 面白かったです。ありがとうございます (2015年7月26日 23時) (レス) id: 0c62695edb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちぇる | 作成日時:2015年7月20日 0時