遠く流れる歌に願いをこめて ページ7
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不思議と焦りも起こらなかった。
目の前の男はもう恋人ではないのだから。
「伊野尾、家で待ってろって言ったろ」
「お迎え来ちゃった」
目ざとい悪魔は目の前の男を見て微笑む。
「初めまして。見ない顔。どこから来たの？」
可愛らしさ全開のそいつを見ながら吸っていたタバコの火種を揉み消した。
「いいから、行くぞ」
「えぇ、もうちょっと話したい」
駄々をこねる伊野尾のしてほしいことは明白だった。
「来い」
指を絡めてその手を引けば簡単に黙る。
「ふふ。いいの？こんなとこ見せて」
こいつは本当にずる賢い。
「黙ってろ」
浜辺を走った。
砂を蹴りあげて走る。
『薮、待ってよ』
高校生の時の伊野尾の声がする。
『急げ！校門閉まるぞ！』
いつからこんな大人になってしまったんだろう。
「ねぇ、なんでこんなに走ってるの」
追ってくる声も聞こえないふりをして
何もなかったことにならないか、なんて
ありえない事を考える。
こんな大人になるはずじゃなかった。
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ここ(プロフ) - pon .さん» 初めまして！わーそんなこと言っていただけるなんて嬉しい限りです（； ；）そうです！手越君のこの曲素敵ですよね〜 (2018年4月19日 20時) (
レス) id: 28fe914197 (このIDを非表示/違反報告)
pon .(プロフ) - はじめまして。内容やCP。文章の流れがとても好きです！！これから2人がどうなっていくのかすごく気になります（ ｉ _ ｉ ）あと、違かったら申し訳ないんですが、もしかして手越君のプラトニックをイメージして書かれてますか？ (2018年4月17日 8時) (レス) id: 234b113b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ | 作成日時：2018年4月13日 12時
