去りゆく時間と知って ページ5
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「何してんの」
抑揚のない濁りかかった清水のような声で伊野尾はもう一度問うてきた。
「別に」
元恋人がやってきた。
しかも俺を忘れていた、
なんて、彼には言っていけないと直感がそう言っていた。
「嘘だ」
へら、と大きな動作で首を傾げこちらを見た悪魔はとても楽しそうだった。
「ここに帰ってきた時と同じ顔してるもん」
人を卑下して楽しいのか
胸ぐらを掴んでそう問い質してやりたかった。
「辛くて辛くてたまりませーん。俺より不幸な人は誰もいませーんって顔してる
何があったの？元恋人が結婚してた？」
そこまで滞りなくすらすらと言葉を吐き出していた彼の口は塞がれた。
俺の口によって。
「はは、薮のキスもらいー」
目を細めた彼の口角が感情とは無関係とでも言うように上がる。
『薮のせいだ、』
じんわりと胸にどす黒く重たい液体が広がっていく。
目の前の彼が悪魔などと言われる前の、純粋な男子だった頃、俺の前で白い背中を晒し泣き噎ぶその姿は羽をもがれた天使そのものだった。
「今日はうちに来てくれる？」
俺のせいで、伊野尾はこうなった。
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ここ(プロフ) - pon .さん» 初めまして！わーそんなこと言っていただけるなんて嬉しい限りです（； ；）そうです！手越君のこの曲素敵ですよね〜 (2018年4月19日 20時) (
レス) id: 28fe914197 (このIDを非表示/違反報告)
pon .(プロフ) - はじめまして。内容やCP。文章の流れがとても好きです！！これから2人がどうなっていくのかすごく気になります（ ｉ _ ｉ ）あと、違かったら申し訳ないんですが、もしかして手越君のプラトニックをイメージして書かれてますか？ (2018年4月17日 8時) (レス) id: 234b113b99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ | 作成日時：2018年4月13日 12時
