テストで恋、始まります。 (ページ16)

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やれるだけのことはやって
全力をだしきった３日間の試験期間はあっという間に終わり、

今日が勝負が決まる日だった。

朝、登校した私は一直線に掲示板に向かった。

1. 中島健人 ( 667点 )

2. 山田 A ( 664点 )

3. 松島聡 ( 661点 )

結果は、上位３位までを３人で占め、その差も僅差ではあったが、不本意なものだった。

「Aちゃん、また当分彼女だね」

愕然としたあたしの横で、余裕の表情で中島くんが立っていた。

「約束も、よろしくね？」

爽やかスマイルで私の耳元で
そう言う中島くん。

「う"…」

まさかあたしたちがこんなゲームをしているとも知らず、周囲は話題のカップルが上位２位を独占だと騒いでいた。

中島くんが行った後、
遅れて来た松島くんが私の横に来てバツが悪そうな笑みを見せた。

「あんな宣言しておいて、全然駄目だったね、俺。ごめんね？、Aちゃん」

慌てて首を振った。

「試験は自分との勝負だから。勝ち負けのゲームなんてくだらないこと、松島くんには似合わないし、考えなくていいと思う」

そう言って、あたしは笑って松島くんに背を向けて教室へ向かった、

私の背中をなんとも言えない悲しそうな表情で松島くんが眺めているとは知らずに。

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