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にゃんが三十一匹 ページ31













「A!」
「Aさん!」
「どうされました?」



杏寿郎さんと千寿郎くんはジリジリと私に近付いてきた。




「A、君が欲しい!」
「兄上っ、抜け駆けは許しませんよ!…Aさんの傍にずっと、居たいです」





「えぇ!!?そんな、急に言われても……二人は大正時代に戻らないと……ダメでしょう?」
「気が変わった!」
「Aさんが居ないと胸が痛みます……」




そう言うと二人は私の手を握った。
これには心臓が高鳴ってしまってしまう。





「A」
「Aさん……」





いや、この雰囲気まずい……。
どうしよう!!どうやって切り抜ける!?




どうやっ_______
















「Aさん、Aさん……。起きてくださいっAさんっ」
「_____ぁ、夢」





視界いっぱいに眉を下げている千寿郎くん。
なんだ、夢か。
そりゃそうだ!二人が私に言い寄ってくるはずがない!





「朝食、できていますよ。ほら、Aさん、起きてください?」




ゆっくり起き上がると、流れるような動作で、千寿郎くんが私の髪を櫛で梳きはじめる。




「いつもありがとう……千寿郎くん」
「いえいえっ!僕はAさんのお役に立ちたかっただけなので!」






ずきゅんっ、と胸を撃ち抜かれる感覚が!
……可愛い……なんて良い子なのだろう。




「Aさん、顔洗って来てくださいね!」
「……はい」



いつの間にか、髪まで結んでもらっている。
ゆっくり立ち上がって、欠伸をしながら今日着る服を持って、洗面所に向かう。
顔を洗って、化粧水と乳液塗って、寝間着のボタンを外して着替える。


今日はこれ。ワイシャツにズボン。
おしまい。あとはまぁ、カーディガンでも何か上に羽織ればいい。


着替えて、次は化粧をしていると、コンコンと洗面所の扉が叩かれた。




「はーい」
「入っていいか?」
「どうぞ〜」





入って来たのは杏寿郎さん。
杏寿郎さんは鏡に近付いて化粧をしている私を見て隣に並んで不思議そうに見つめてくる。





「どうしました?」
「…いや」
「化粧してみますか?」
「むぅ!!?いや、違う!」




顔を真っ赤にして否定する杏寿郎さんに笑ってしまった。


「冗談ですよ」



唇に紅を筆で塗っていくと、また視線を感じた。




「しますか?」
「……紅、か…いや、その…」



「Aさんー!もう時間近いですよ!」


その声で急いで返事をして洗面所を出た。

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(プロフ) - グミさん» わぁぁ!!グミさま〜!!お優しいコメントをありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。グミさまの心を少しでもホワホワさせることができたのなら幸いです!こちらこそ長い間お付き合い下さりありがとうございました!<(_ _*)> (1月30日 11時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
グミ - 途中まで読んでいて、でも忙しくて全然読めてなかったのですが、ちらっと除くと完結、と出ていたので一気読みしてしまいました!2人と別れる時、涙が溢れてきました。でも!再会できて良かったです!!しあわせになって、良かった…!コメント失礼しましたm(*_ _)m (1月30日 6時) (レス) @page50 id: 9cb77040e4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - maxiahさん» お久しぶりです!maxiah様!(*´∇`)心が浄化されましたか!それは光栄の極みです!!長い間おやすみしていたのにも関わらずお優しいお言葉胸にしみます(*/-\*)素敵なコメントをありがとうございました!m(_ _)m (2022年4月7日 17時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
maxiah(プロフ) - お久しぶりに拝見させていただきました。はぁ心が浄化されます。好きです。 (2022年4月6日 22時) (レス) @page37 id: f2fb6597c0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 墨染さん» わぁぁ!墨染さまっ!こんばんは!こちらこそ、墨染さまとお話する時は安らぎの一時です!いつもありがとうございますm(_ _)mこれからも、墨染さまを幸せにできるようなお話作りを頑張ります…!(*´▽`*) (2021年7月6日 22時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年1月23日 17時

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