にゃんが三匹 ページ3
「とにかく今日は服……本当に申し訳ないのですが、杏寿郎さん」
「うむ!気にするな!」
私は二人を杏寿郎さん、千寿郎くんと呼ぶ事にした。
「明日、皆…いや、千寿郎くんと買い物に行きますから……千寿郎くん、よろしくね」
「はいっ!」
良い子だ、千寿郎くん。
君は本当に良い子。
「そして、まずは寝る場所をどうするか、ですね。三人ではベッドに収まりきれないので……あの、前の小さい子になっていただけないでしょうか」
「むぅ、それがよく分からないのだ」
「僕達には小さくなっている時の記憶がボヤける程度でして……」
「なるほど……」
一つ、分かっている事としては、お風呂に入った時に彼らの体が大きくなった。
「つまり!水をかければ小さくなるのでは!?」
思いついたように私が言うと、二人は「あぁ!」と顔を明るくした。
「小さくなれば余裕でベッドは大丈夫ですし、誰も風邪を引かない平和的解決です!」
という事で三人で風呂場に向かった。
「では、二人共、いきますよ」
「うむ!」
「はいっ!」
***
「A!!お前は鬼だ!!俺はきさつたいし!れんごくきょうじゅろう!」
「ううっ……ねねっ…ねねっ!」
「もう寝るよ……おう……子ども達って元気す、ぎ……ぐはっ…」
私は子ども達を育てる全国の親に感謝し、苦労を知ったのだった。
無理矢理ベッドに連れ込み、二人が抜け出せないように抱きしめて寝る。
「Aっ、おにをめっす…」
「杏寿郎、しずかに」
そう言うと三秒ぐらい静かになるが、
「A、ほのおのこきゅ…」
「杏寿郎」
千寿郎くんはというと、さっき泣いたから寝てしまった。
「A、こきゅうはね!」
「もう寝なさい」
「ほのおのこきゅう!」
「寝なさい」
なんなんだ杏寿郎さんよォ!子どもは本当に寝ませんな……
「A!」
「杏寿郎、明日お菓子買ってあげるから」
「む!さつまいも!」
「分かった、分かった」
そう言うと静かになった杏寿郎さん。
これで寝れる……!!!
私はもう感動の涙を流しながら寝た。
良かった、子どもを寝かせる事に成功したよ、お母さん。
私は結婚すっ飛ばして子育て始めたよ。
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丸(プロフ) - グミさん» わぁぁ!!グミさま〜!!お優しいコメントをありがとうございます。゚(゚´ω`゚)゚。グミさまの心を少しでもホワホワさせることができたのなら幸いです!こちらこそ長い間お付き合い下さりありがとうございました!<(_ _*)> (1月30日 11時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
グミ - 途中まで読んでいて、でも忙しくて全然読めてなかったのですが、ちらっと除くと完結、と出ていたので一気読みしてしまいました!2人と別れる時、涙が溢れてきました。でも!再会できて良かったです!!しあわせになって、良かった…!コメント失礼しましたm(*_ _)m (1月30日 6時) (レス) @page50 id: 9cb77040e4 (このIDを非表示/違反報告)
丸(プロフ) - maxiahさん» お久しぶりです!maxiah様!(*´∇`)心が浄化されましたか!それは光栄の極みです!!長い間おやすみしていたのにも関わらずお優しいお言葉胸にしみます(*/-\*)素敵なコメントをありがとうございました!m(_ _)m (2022年4月7日 17時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
maxiah(プロフ) - お久しぶりに拝見させていただきました。はぁ心が浄化されます。好きです。 (2022年4月6日 22時) (レス) @page37 id: f2fb6597c0 (このIDを非表示/違反報告)
龝(プロフ) - 墨染さん» わぁぁ!墨染さまっ!こんばんは!こちらこそ、墨染さまとお話する時は安らぎの一時です!いつもありがとうございますm(_ _)mこれからも、墨染さまを幸せにできるようなお話作りを頑張ります…!(*´▽`*) (2021年7月6日 22時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
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