捌 ページ8
「はぁ」
「はぁ、とため息をつく暇があれば、手を動かせ、手を！！」
医療道具を除菌していく。
そして、丁寧にしまう。
「父さん。私、鬼殺隊に入隊したい」
「完全に煉獄さんにやられてるな」
「違う！！私は煉獄さんを恋愛的な意味で好きになってる、とかじゃないの！！」
私は煉獄さんを尊敬しているだけ。
恋愛的な感情は、雲の上の存在過ぎて、特に生まれない。
鬼滅の刃キャラはみんな煉獄さんと同じように尊敬している。
ただ、他のキャラとは会えなくて、よく煉獄さんと会うため、父さんは私が煉獄さんを恋愛的な意味で好きだと勘違いをしている。
「私は勇姿を描きたいんだよ…」
「そんなことは知らん。手が止まっているぞ」
「……今日は午後から外行ってくるね」
「今日は早く帰ってこなければ、夕食は抜きだぞ」
「はい、はい…」
午後一時、小遣い稼ぎに紙と鉛筆を持って、フラフラしていると、ガラの悪い男の人達に目をつけられた。
まずい、逃げないと。
「おら！！そこの嬢ちゃん、なに、取って食おうなんぞ思ってないさ」
「あ、少し、用事を思い出しました」
着物の裾をたくし上げて、思いっきり走る。
こう見えて、私は足が速い。
着物は動きにくくて、裾を太もも辺までたくし上げないと、走れない。
「はぁっ、はぁっ！！」
男性達は見えなくなった。
「はぁーー…逃げきれた」
暑くて、帯を緩めて、足元にパタパタと風を送る。
「見事な走りっぷりだったな！！俺が助けるまでもなかった！！」
「え」
固まる私。
煉獄さんも乱れた私を見て、凄い速さで気づいて顔を逸らした。
「すまない！！少し見てしまった！！」
「……あ、いえ、大丈夫ですよ」
正直な人だなと思いながら、急いで身なりを整える。
垂れる汗を手の甲で拭きながら、煉獄さんを呼んだ。
「もう、大丈夫ですよ？」
「君は足が速いのだな！」
「速いので、任務に同行させてください」
「それは無理だ！！危険過ぎる！」
「私、町医者の娘なので、応急処置はできますよ！」
「うむ、ダメだ！！」
「私は貴方の事を描きたいんです！！」
「ダメだ！！」
煉獄さんは手強い。
✲✲✲
メモに書き溜めていたものを大量更新です！！
わっしょい！
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古猫丸(プロフ) - 柑橘蛍さん» 柑橘蛍様！いつもコメントありがとうございます(*´ω｀*)そうなんですよね！主人公ちゃんめちゃくちゃ高難度の技をやってのけているんですよ！！軽く大まかな事を描いて、後付けでじっくり描いていたのではないかな〜と思います！(*´艸｀*) (2021年5月3日 6時) (
レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘蛍(プロフ) - 完結おめでとうございます！よく考えたら主人公ちゃん静物じゃなくて動物スケッチしてるんですよね…すご。 (2021年5月3日 0時) (レス) id: e14d5de1d5 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - 華さん» 今回は珍しく兄貴切り抜け話だったので、レア中のレアです！この話も一番最初に話を練ったときは兄貴はそのまま見届けられる感じで、来世の話も無しの一番切なかったのですが、やっぱり幸せエンドにしました(*´-`*)次回作、頑張りますっ〜！(*´▽｀)ﾉ (2021年5月2日 23時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
古猫丸(プロフ) - 彩乃（yumeko）さん» 彩乃（yumeko）さん、コメントありがとうございます！(*´∇｀)旅館のシーンは他の話と比べてちょっと甘めですよね！(*´艸｀*)ふふふ。こちらこそ最後まで目を通していただき、ありがとうございました！m(_ _)m (2021年5月2日 23時) (レス) id: fa76bf1609 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 丸ちゃん、完結おめでとうございます(*´ `)最後、煉獄さんが無限列車を切り抜けて良かったと思いました！二人が幸せな結末で良かったです。次のお話も楽しみにしていますね！ (2021年5月2日 22時) (レス) id: e9517aa429 (このIDを非表示/違反報告)
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