感情がない少女 (ページ48)

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8話受胎戴天③ ページ48

(どうやら宿儺と…黒髪…誰かが戦ってるみたい…)

Aは走りながら宿儺が戦ってるのを視認した

宿｢言ったろう広く使おう｣

クソッ大蛇で動きを封じ畳みかけようとしたのに大蛇が簡単に破壊されるとは
呪術うんぬんじゃない!!
パワーもアジリティも!!格が違う!!

恵｢～っ!!｣

伏黒が宿儺に掴まれ遠くに投げられたのを見てAは屋根～木へ木～木へ移動中に拾った

遠くに飛ばされたと思ったが…木にいる?

恵｢栗花落!?｣

Aは伏黒を地面に叩き落とした

恵｢っ…!!｣
宿｢来たか栗花落A!!｣

(ニコニコ)

宿｢相変わらずだな
しかし…なぜソイツを助けた?
今のオマエは感情が欠乏してるだろ｣

『屋根～木へつたい飛んで来た
けど私の進行方向に障害物がいて邪魔だし拾った
殺してもよかったけど先生が怒るから仕方ない』

けど邪魔だから地面に捨てた

宿｢なるほど…
銅貨で決めたんだろうが、オマエが来るとは以外だったな｣

『別に貴方の中身が死のうが全部どうでもいいの
私は記憶を探しに来ただけだから』

声がしてコインで決め導かれるまま此処にきただけ

恵｢!?｣
宿｢やはり面白いな｣

『10m離れたとこから心臓とられてるの視認してたけど、偽善が発動したってとこ?』

宿｢あぁ
今際の際で脅え御託を並べていた｣

『どんなに味方がいても弱肉強食のように弱ければ死ぬだけで、死ぬときは1人でしょ
そして裏切りは付き物』

宿｢流石だ
オマエは分かっておるな
さて始めるか｣

『そうね
私は指示されたとおりに切ればいい』

恵｢っ…俺も戦う!!｣

伏黒はAを見つめ訴えたが、Aは存在を無視して宿儺と戦い始めた

(恐ろしく早い
今の連撃を全てギリギリで受け流して凌いでるのか
体術に合わせて剣術、剣を抜いてないとはいえ厄介だな)

恵｢クソッ早くて入れない!!
(宿儺が押されてるのか!?)｣

『花の呼吸抜かぬ太刀伍ノ型 "徒の芍薬"』

以前戦った時より早くグサッと突きつけた

恵｢!?｣

宿｢以前、戦った時より速くなったな
抜かずに15回切りつけたか
オマエの呪力の気配がするってことは無意識で術式を使ったな｣

(恐らく時間か空間系…
鍛えれば応用が効く術式か)

『1分』
宿｢??｣
『あと1分で中身でてくる』
恵｢!?｣

宿｢やはり目だな
中まで見通すか
流石、特異体質なだけある｣

Aは動くのない様子の宿儺に警戒しながら動きを止めた

宿｢だからこそ、自由自在に使えなければ宝の持ち腐れだな｣

そういって宿儺は攻撃を再開した