感情がない少女 (ページ46)

今日:14 hit、昨日:31 hit、合計:216,655 hit

7話受胎戴天② ページ46

(なんで寄ってくるんだろ…)

悟｢呪霊には収納してくれてるやつがたまにいる
ソイツを見つけたら捕まえて従わせればいいよ｣

不意にAの脳裏に、あの日の五条とのやりとりが浮かんだ

(まさか…)

Aは試しに木の枝を呪霊の口元に差し出した

(確定…)

木の枝を食べた様子をみて収納呪霊だと確信した

『私が死ぬまで着いてきて』

そう言って、Aは無意識に縛りをして手を差し出すと呪霊は手から肩に乗ったのをみて入口まで歩いた

｢お疲れ様です｣

(ニコニコ)

｢あのその呪霊は…?｣

Aは懐からコインを出して投げた

『(…表)
収納呪霊だったから飼うことにした』

｢なるほどです
じゃあ呪力登録しときますね｣

(ニコニコ)

Aの様子に補助監督は常に戸惑っていたが不意に電話が鳴ったので出た

｢は?…英集少年院?
数時間前に受胎を確認…へぇ…
施設への救助任務に1年生全員…頑張って｣

反論するかのように電話の方から大声がした

(なんで叫んでるんだろう…)

｢受胎が変態するタイプの場合、特級になる恐れ…
1年には逃げろって言ってるんだろ?
はぁ特級と!?馬鹿じゃねぇの!!｣

(まぁいいや
私は言われたとおりにするだけ)

｢伏黒から1級以上の援軍要請!?
自業自得じゃね?死に急いでどうするよ｣

だから片っ端から電話してるんです!!と大声がした

｢あーはいはい
一応、任務は終わってるけどさ聞いてみないことには
まぁ切らずに待っとけや｣

そう言って車を運転しながら電話を置いた

｢栗花落～体力的に任務もう1件いける?｣

(ニコニコ)

｢駄目だコインすら投げないぞ伊地知
そこをなんとかって…｣

軽く溜め息をついた

｢なんか同期の1年、反抗期きたのか補助監督を無視して特級と戦ってんだって
伏黒から1級以上の救援要請らしい
宿儺のこともあるし、どうするよ?｣

無理なら帰るよ
若い術師に無理させて死なせたくないしね

(宿儺…)

Aは仙台で戦った宿儺を思い出した

｢どうするよ?｣

(ニコニコ)

A、いいの?
行かなくて…同期が死ぬかも知れないわ

五条さんも悲しむのよ

(五条さん…)

決めれないならコインで決めればいいわ
心は開きはじめてるから大丈夫よ

(あなたは誰なの…)

そのうち分かるわ

『……』

Aは懐からコインを出して投げた

『(裏…)行く
五条先生との約束だから
私は言われるままに呪霊を切ればいい』

｢わかった
ということだから伊地知、首洗って待ってろ｣

そう言って電話を切って車を飛ばした