星漿体…器の少女天内理子成り代わり (ページ35)

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夢の中での出会いと会話ページ35

母｢私はね悟くん、
娘がああなるって分かってたから、その指輪とピアス･ネックレスに術式を込めたの｣

ピアスとネックレスには封印と結界･治癒もあったの

悟｢それって…｣

母｢勘違いしないで責めてるわけじゃないの
娘は最後まで責務を全うしようとした立派だったわ

だからこそ、あんな死を少しでも母親として回避したかった｣

悟｢うん…｣

母｢もう気づいてるでしょうけど娘はまだ死んでないわ
あの瞬間ピアスの守りが発動したわ｣

でもそれは封印が切れることを表し娘の呪力と術式が発現する

悟｢…術式?｣

母｢そう、あの子には私の術式が刻まれてる
私はこうなる未来を予知し来る時まで封印してたの｣

星奬体として娘を狙ってるやつから開放するために

母｢娘はいま体と魂が離れてる状態なの
ここですべきことが終わったら娘のとこへ行くわ

けど結びつけても娘がすぐ起きるわけじゃないことはわかってほしい｣

1年後か2年後か…
あとお友達が悩んでるみたいだから様子みていてあげてね
それによって未来が変わるわ

悟｢それってヤバイんじゃ!?｣

母｢えぇ…やばいわ
でもその前に悟くんと話したかったから｣

えっ…

母｢娘が選んだ人だから安心はしてるんだけどね

お願いがあるの
娘が起きたら住んでいた家に一緒に行って、私の部屋に行ったら分かるから｣

悟｢わかった｣

母｢ありがとう
もう二度と会えないけど、あなたに会えてよかったわ
Aのことよろしくね
この先、大変だろうから守ってあげてほしい｣

悟｢あぁ…｣

俺も会えてよかった

ここは…

｢夢の中よA｣
『お母さん?』
｢そうよ、大きくなったわね…｣
『…お母さん』

泣きながら抱きついた

『お母さんに会えて嬉しい!!
ここはあの世なの?』

｢いいえ
ここは夢の中、あなたはまだ死んでないわ｣

『え?』

｢あのとき、あなたは撃たれて死の淵にいた
そのときピアスに込めてた封印がきれてピアスに込められた術式が発動したの

だからあなたはまだ死んでないわ｣

『??』

｢五条さん、素敵な人ね
あなたは彼に会いたくないの?死んでしまっていいの?｣

Aは震えた…

『…五条さん…、五条さんにもう一度会いたい!!
死にたくないよ!!』

｢だったら光のほうへ振り返らず走りなさい
私とはここで、お別れだけど精一杯生きて会いにきて｣

最後にギュッと抱きついた

『うん…またね…
会えてよかったよお母さん…』

悟｢A…｣

現実では泣いてるAの涙を五条が拭っていた…