星漿体…器の少女天内理子成り代わり (ページ14)

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好きページ14

Aは、五条の肩に頭をあてた

『複雑か?』

悟｢いや…ただ、話を聞いて納得してる自分がいる｣

『そうか
話は変わるが、妾…私はオマエを好きになれそうで安心したぞ』

悟｢好き?
…それ会ったときも言ってたよな
なにそれ?｣

『ん?
恋だよ、恋』

悟｢はあぁ!?｣

Aは、荒げられた声にシーと人差し指を立てた
それに五条はチッと舌打ちした

悟｢何ぃ～
Aちゃんは俺に惚れちゃったのお?｣

五条の煽るような声(それ)にまた笑ってしまった

きっと五条も本気で言ってるわけではないだろう
この目にそんな熱がないことも理解してる

『いつもの貴様に戻ったな
貴様はそれでいい
そのほうが、貴様らしい』

悟｢……｣

『貴様の問いに答えるとするなら…
正確には惚れる予定だ』

悟｢はあ!?｣

『勝手に私が好きになるだけじゃ
気にしなくて良い、どうせあと2日の話じゃ
その後は忘れればいい』

この男は優しいのだろう

こんな子供のワガママを叶えようとしてくれる
自分の睡眠時間を削ってAを守ってくれてる
出来るだけAをAのままでいさせてくれる

カーテンの隙間から差し込む月が白い髪をキラキラと輝かせた

『月が綺麗ですね
それに綺麗、月が光って白い髪がキラキラしてる青い瞳も素敵ね出会ったときは白い髪に青い瞳で大空みたいって思ったけど今も素敵』

悟｢嘘つけ｣

五条は溜息と共にガシガシと頭を搔き、ザバッと布団をAの頭まで被せた

悟｢明日、早いんだから寝ろ｣

『待って!!
あのね、出会ったときも今もだけどワガママばっかでゴメンね…』

悟｢オマエ…｣

『信用してないって言っちゃったけど嘘だから…ごめんなさい…
自分の睡眠時間削ってまで助けて守ってくれてありがと』

悟｢…いいよ｣

『ずっといいたかったお礼言えたし寝るね
おやすみ悟くん…』

Aは五条の頬に唇をよせてキスをして眠りについた…

悟｢頬っぺたにキスなんて色気づいてんじゃねぇよクソガキ｣

そう言う五条の顔はいつもどうりだが、耳が赤くなっていたのを、眠りについたAは知らなかった